不妊・妊活でお悩みの方は、
漢方薬房こうのとりへ

男性の不妊漢方

妊活で男性がやるべきこと5選!逆に、食べてはいけないものもある?

この記事を監修した人

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師
戸口 瑞之
漢方薬房こうのとり 代表

元富山総合薬局代表。現漢方薬房こうのとり代表・管理薬剤師 / 現京都薬科大学特命教授。
飲む量の加減のみ必要で万人に合う現代の中国漢方(中医)に大学病院時代から36年携わる。
漢方薬房こうのとりでは、直近3年で100人以上の方が目標を達成されています。

妊活中の男性には、やるべきこととやってはいけないことがあります。

この記事では、妊活中の生活習慣や摂るべき栄養素、漢方薬など、男性の妊活における重要なポイントを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。


男性の妊活におけるポイント

妊娠するのは女性であるため、妊活は女性の問題だと思われがちです。しかし、妊活は夫婦でおこなうものであり、妊娠について話し合うことや妊娠の正しい知識を得ることも妊活の一環になります。

妊活をしている方の中には、不妊に悩んでいる方も多いでしょう。不妊は、男女が性交渉を持っているのに、1年間妊娠しない状態を指します。

不妊の原因の半分は男性側にあると言われています。男性不妊の原因の80%が精子の量や質などの問題です。そのほかには加齢や、性機能障害の影響などが挙げられます。

男性不妊の原因は、病院で精液検査や超音波検査、血液検査などから判断します。検査結果によって、自然妊娠が可能かどうか、人工授精や体外受精の必要があるかを考えられるでしょう。検査をすることに抵抗がある男性もいるかもしれませんが、精液検査をすることで早い段階から不妊治療を始められるため、早期の検査をおすすめします。

男性の精子の質は、生活習慣の改善や漢方薬などによる体質改善によって良くなる可能性があります。すぐにできることから始めてみましょう。

男性不妊になりやすい人の特徴は?

男性不妊になりやすい人には特徴があります。まず、生活習慣が乱れがちな人は不妊になりやすい傾向があります。食生活の乱れやストレスには注意しましょう。

また、精巣や陰嚢の大きさや熱感などを確認することで、不妊になりやすいかどうかをチェックできます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

出典:男性不妊になりやすい人の特徴は?よくある原因やセルフチェック方法も解説|北陸富山の漢方薬房こうのとり

妊活中の男性がやるべき5つのこと

妊娠をするために、精子の質は非常に重要です。精子の質を良くするためにできることがあるなら、知りたいですよね。本章では、妊活中の男性がやるべき5つのことを説明します。簡単にできることばかりなので、すぐに実行してくださいね。

デジタル断ち

スマートフォンの使いすぎは、精子によくない影響を与えます。スマートフォンを1日に20回以上使う男性は、精子の数が減少するリスクが高いことが研究結果で示されています。また、精液に含まれる精子の濃度が低くなる可能性も高いです。

これは、スマートフォンから発生している電磁波が原因だと考えられています。ズボンのポケットにスマートフォンを入れたり、膝の上でパソコンの操作をしたりすると、電磁波を発する機械が精巣に近づき、影響を与えてしまいます。デジタル機器を使いすぎない、GPSやBluetoothを常時OFFにしておくなどの工夫をしましょう。

出典:
男性の精子の減少、携帯電話の使用と関係か 最新研究|CNN
Effect of Electromagnetic Waves from Mobile Phones on Spermatogenesis in the Era of 4G-LTE|National Library of Medicine

1日30分程度の適度な運動

健康維持・体型維持のために適度に運動をしましょう。1日30分程度、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を週に3〜4回することで、精子の質が改善されます。

一方で、過度な運動やトレーニングには注意が必要です。疲労が溜まり性欲減退につながったり、下半身を温め過ぎてしまう原因になります。精巣は熱に弱く、下半身の温め過ぎは精子にとってよくありません。

出典:どんな運動が精子の質を改善するのか|BABY&ME

定期的な射精

禁欲期間が長く射精の間隔が開き過ぎると、精子が古くなっていきます。古い精子は運動率が落ちてしまうため、2〜3日ごとに射精をおこなうとよいでしょう。逆に間隔が0日だと精子の数が減ってしまうため注意してくださいね。

適度な睡眠

睡眠は精子の質を改善するために重要な要素です。十分な睡眠によって、疲れが取れるだけでなくストレスも緩和できます。できるだけ1日7~8時間の睡眠がとれるとよいでしょう。

下半身の適正温度を守る

前述したように、精巣は熱に弱く、温度が上昇すると精子を作る機能が低下してしまいます。精子は44度以上になると死にます。また、34度以下の環境でも精子は生きられません

具体的には、夏場の外仕事などでパンツが汗だくになったり、冬場に氷点下の環境で働いたりなどの行動はNGといえます。

加えて、サウナと水風呂の往復なども精子にはよくありません。

パートナーが排卵の1週間前ごろは特に意識して、精子にとって厳しい環境に身を置くことは避けるべきでしょう。

普段から気をつけられることは以下のとおりです。

  • 膝の上で長時間パソコンを使用しない
  • 下着はぴったりしたブリーフよりも、ゆとりのあるトランクスタイプを履く
  • 長風呂、サウナは避ける
  • 長時間座りっぱなしにしない
  • 長時間のサイクリングはしない

すぐに始められることばかりですので、自分の生活習慣を見直しましょう。もし今の時点で気になることや、妊活について悩みがあるのであれば、専門家に早めに相談しましょう。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、妊活に詳しい漢方の専門家が相談に乗ります。オンラインでも受け付けているため、気軽に問い合わせてくださいね。

 

妊活中の男性がやってはいけないこと・気をつけるべきこと

妊活中の男性がやるべきことがあるのと同時に、してはいけないこともあります。飲酒や喫煙など、多くの人に当てはまることにも注意が必要です。妊活中にしてはいけないことをチェックし、自分の生活習慣を見直しましょう。

食事に関すること

肥満の男性は不妊の原因になることがわかっています。肥満の男性は精巣の周りの脂肪が多く、精巣が温められてしまうからです。バランスが偏った食事やカロリーの高い食事には注意しましょう。

さらに、肥満はテストステロンという男性ホルモンも低下させます。テストステロンの減少によって、精子の数や精液量も減ってしまい、不妊の原因になります。バランスの取れた食事を適切な量摂取することを心がけてくださいね。

飲酒に関すること

過度な飲酒は健康を害するだけでなく、精子の質を下げてしまいます。また、アルコールの摂取量が多ければ多いほど、精子の質は悪くなる傾向にあります。

また、アルコールの摂取により精子の運動率も低下します。そのため、タイミング当日や、前日の飲酒は、特に控えるのがおすすめです。

さらに、過度な飲酒によって性交や採精ができなかったり、タイミングを逃してしまったりするかもしれません。心当たりのある方は、お酒の飲み方を見直しましょう。

タバコに関すること

男性の喫煙は、精子の数や精子の運動率を低下させます。血流が悪くなることでDNAの損傷や性欲減少といった影響もみられます。精子のDNAの損傷によって、流産や死産のリスクが上がってしまうため注意が必要です。

加熱式タバコにもタールが含まれているため、控えるのがベターです。さらに、女性が煙を吸うことで卵子の質が低下してしまったり、低体重児が生まれたりする可能性もあります。

出典:不妊症Q&A|東京都福祉局

ストレスに関すること

男女ともに、ストレスは妊活の大敵です。妊活を始めると、排卵日にタイミングを合わせることや、思うように子どもを授かれないプレッシャーなどで、男性もストレスを感じてしまうことがあります。

また、男性不妊が発覚すると男性は「男らしさ」を否定されたような気分になり、そのショックがストレスにつながることもあります。精子の質と男らしさには因果関係はないため、思い悩まず前向きに治療に取り組みましょう。

男性の妊活で効果を高めるためにできることは?

生活習慣を改善するほかにも、サプリメントや漢方薬を摂取することで妊娠の可能性を高められます。妊活中の男性にはどのような栄養素が必要なのか、どんな漢方薬が効果的なのか、解説します。

サプリメントの摂取

妊娠を希望する男性には必要な栄養素がいくつかあります。

男性不妊に対して効果が見込めると言われているのが「コエンザイムQ10」です。コエンザイムQ10は補酵素の一種で、ミトコンドリアを活性化し、良質な精子をつくるのに役立ちます。「コエンザイムQ10」は食品ですと大豆やピーナッツ、ゴマなどに含まれます。

また、「ビタミンE」は抗酸化作用を持つ栄養素です。このビタミンは体内ではほとんど作られないため、食事やサプリメントで摂取する必要があります。

ほかにも、積極的に摂ってほしい栄養素に「亜鉛」があります。亜鉛は前立腺や性腺に多く含まれるミネラルで、タンパク質や核酸の代謝に関与しています。

葉酸を含む食品の摂取

妊活中・妊娠中の女性に必要な栄養素として「葉酸」が有名です。この葉酸は、女性だけでなく妊活中の男性においても重要な役割を果たします。

葉酸の役割は、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促し、細胞の生産や再生を助けることです。葉酸が足りないと精子のDNAの損傷度が高く、受精率や妊娠率が低くなってしまいます。そのため、妊活中は男性も葉酸を摂取する必要があります。

葉酸を多く含む野菜として、ほうれん草やモロヘイヤ、ブロッコリーが挙げられます。また、干ししいたけなどのきのこ類や、海苔・わかめなどの海藻類にも葉酸が含まれます。きなこやドライマンゴーも葉酸が多く含まれるおすすめの食品です。

パートナーと一緒に、葉酸を意識した料理をするのもよいですね。

監修者コメント

ただし、「健康食品・サプリ[成分]のすべて ナチュラルメディシン・データベース日本対応版」 では、男性不妊については葉酸の効能について科学的データが不十分ですという記載もあります。漢方薬房こうのとりとしては、妊娠前妊娠中の女性が葉酸を接種するのは推奨しています。また、男性不妊については、こうのとりのでも十分な結果が得られない方にはビタミンEも試してみることを推奨しております。

 

漢方薬の服用

漢方薬の服用は副作用のリスクが低く、妊活に効果的な手段です。男性不妊に効果的な漢方薬は以下のとおりです。

  • 補中益気湯:精子の運動率を改善する。
  • 八味地黄丸:精子濃度を増加させる。運動率を改善する。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯:精子濃度を増加させる。運動率を改善する。

サプリメントに比べて漢方薬は臨床研究結果による有効性が確認できており、効果を感じられやすいでしょう。薬局やドラッグストアで手に入るため、手軽に試せるのもうれしいポイントですね。

監修者コメント

手軽に手に入れられる上記3つの漢方薬について、漢方薬房こうのとりでの一部改善例をご共有します。

  • 補中益気湯:精子の運動率はあまり期待できないことのほうが多い。だが、精子数は改善例が多い。
  • 八味地黄丸:効いている人と効いていない人の差が激しい。地黄と附子の副作用が出る頻度が高い。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯:ストレスがある人にのみ効果がある。

病医院、薬局、ドラッグストアで手軽に手に入るものでは、著効を示すものはあまりないと考えています。

 

出典:
運動精子における補中益気湯の直接的効果|日泌尿会誌
男性不妊症患者に対する八味地黄丸の臨床効果について|秘尿紀要
ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)|医薬品インタビューフォーム

男性が原因の不妊も実は多い?お悩みがある方は、早めに専門家にご相談ください!

妊活や不妊と聞くと、女性の問題だと感じる方もいるかもしれません。しかし、近年の妊娠希望年齢の高齢化や晩婚化の影響もあり、不妊の検査や治療を希望する方は増加しています。

不妊の原因が男性の場合は婦人科で判明しないことが多く、「早く専門家に相談しておけばよかった」という声も上がっています。自然妊娠の可能性を高めるためにも、早めの行動が大切です。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、女性だけではなく男性の妊活もサポートします。妊活や不妊に詳しい専門家が丁寧にヒアリングをおこない、一人ひとりに合った漢方薬を提案します。

また、日本でトップクラスの男性不妊専門家と提携し、漢方医学と西洋医学の両方を取り入れた幅広い視点からのアドバイスを提供しています。

当店では、無精子症をはじめとする男性不妊の症例に対するサポート実績が豊富で、女性不妊のサポートも多く行っており、夫婦でのご相談も可能です。

ここで、「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方の実績を少し紹介いたします。

精子無力症(精子の運動率が42%未満)の方の8割以上が、精子の運動率80%以上を達成しています

精子の運動率が70%以上であれば、ほとんどの方が3カ月以内に自然妊娠に成功しています。

逆に、精子の運動率が70%未満の方は、1年以上タイミングをとっても妊娠に至らないケースが多いです。

3ヶ月以上タイミングをとっても妊娠しない場合は、男性側にも問題がないかを確認することが重要です。男性の精子の所見を調べることを検討してください。

人工授精を行う施設でも精子の運動率を調べてもらえる場合が多いので、各県の有名な泌尿器科(メンズヘルス外来)を受診するのも良いでしょう。

精子の運動率を70%以上に改善できた場合、その後3ヶ月以内に妊娠判定が陽性となるケースが大半です。

実際に、精子の運動率が42%~69%の方が、「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方を15日間服用しただけで、運動率が70%以上に改善された例も多くあります。

もし、検査や人工授精で精子の運動率が42%~69%であった場合、まずは2週間、「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方を試してみることをおすすめします。

精子無力症や精子の運動率が42%未満の方は、ART(体外受精、顕微授精など)を検討される方が多いです。

精子が作られるまでには74日間かかり、この期間を1クールと考えます。この74日間で、「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方を服用しながら、体外受精の採卵に備える方が多いです。

この期間中に精子の運動率が70%以上に達した場合、精子を凍結保存するケースがほとんどです。

「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方の実績として、精子無力症の方の8割以上が、子宝漢方を74日間服用することで、精子の運動率が80%以上に改善しています。

2022年6月から2024年4月までの2年間で、精子無力症の方16名中13名が、生活習慣の改善と「漢方薬房こうのとり」の子宝漢方を連続74日間服用することで、精子の運動率が80%以上に改善しました。

お近くの方はぜひ店舗にいらしてくださいね。遠方の方や人目が気になる方はオンライン相談も可能です。お気軽にご相談くださいね。

関連記事

  1. 不正出血に効く漢方薬は?東洋医学のアプローチについても解説

  2. おすすめの妊活雑誌4選!口コミや人気のフリーマガジンも紹介

  3. 40代で卵子の質を上げる方法は?妊娠可能性を高めるための取り組み5選