不妊の漢方に副作用はある?「効果ない」「合わない」の声とその原因も解説

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妊活を続ける中で、「漢方は本当に効果があるの?」「副作用は心配ない?」と感じたことはありませんか。病院での治療や検査を進めながら、体質改善のために漢方を併用する人は年々増えています。しかし一方で、SNSなどでは「効かなかった」「合わなかった」という声も見かけるため、正しい知識を知りたいという方も多いはずです。
この記事では、妊活中に漢方を飲んでもよいのかという基本から、不妊治療で処方される代表的な漢方の種類と効果、そして気になる副作用について解説します。
そもそも妊活中に漢方を飲んでもよい?
妊活中に「漢方を飲んでもいいのか?」という疑問は、とても多く寄せられます。
結論からいえば、多くの漢方薬は妊活中に服用して問題ありません。むしろ、妊娠しやすい身体づくりのために必要な“土台”を整える目的で使われることが多いのが実情です。
ただし、ここで知っておきたいポイントは、漢方といっても「誰にでも安全で万能」というわけではないということ。漢方薬は体質・症状・体力・冷え・ストレス状態などを総合的にみて選ばれるため、自分の体質に合わないものを飲むと、効果が出にくかったり、まれに症状が悪化したりすることもあります。
また、妊活中の漢方には以下の2つの役割があります。
- 妊娠しやすい体質に近づけるための調整(冷え・血流・ホルモンバランス・ストレス)
- 不妊治療と併用し、内膜・排卵・体力など“治療効果の土台”を底上げする役割
病院での治療とは競合せず、むしろ「治療の成果を出しやすい身体づくり」に向いているのが特徴です。
一方で、温経湯のように妊娠の可能性がある時期には避けるべき処方があるのも事実で、漢方薬にも一定の注意点があります。だからこそ、妊活中に漢方を始める場合は、体質や周期を丁寧に確認しながら処方することが重要です。
不妊漢方の主な種類と効果
不妊治療では、西洋医学の治療と併用されることの多い漢方薬がいくつかあります。ただし、同じ処方でも「誰にでも効く」わけではなく、体質や症状、体力、全身状態によって効果の出方が大きく異なります。
ここでは、妊活でよく用いられる代表的な処方と、その効果を専門的な見地からまとめます。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
当帰芍薬散は、血液と水分の巡りを整え、冷えやむくみ、月経不順の改善を目的に使われる処方です。ただし、妊活の現場では 「全ての女性に有効」というわけではありません。
ポイント
- 痩せ型の人が飲むと、瘀血(血の滞り)を悪化させることがある
- 生理周期が不規則な場合、その立て直しに役立つこともある
そのため、当帰芍薬散は妊活の定番のように扱われることがありますが、体質が違う人が服用すると逆効果になるケースもある処方です。
芎帰調血飲(キュウキチョウケツイン)
血の巡りを良くし、生理痛や月経不順、冷えの改善を目的に使われる処方です。
ただし、妊活での効果は 「軽症の場合に限定されやすい」 というのが実際の臨床での見解です。
ポイント
- 症状が軽い人には一定の改善が見られることがある
- 逆に、冷えや瘀血の程度が中等度以上になると、効果は出にくいことが多い
- 3カ月続けても改善が見られない場合、処方の見直しが必要
不妊改善目的で処方されることもありますが、適応の幅は狭めの処方と理解しておくことが大切です。
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
ストレスや緊張、不安などの精神面のゆらぎに伴う月経トラブルに用いられる漢方で、妊活女性の処方として多く使われています。
ポイント
- 自律神経の乱れを整える
- PMSや生理周期の乱れのも改善
- 肝気鬱結(ストレスによる滞り)のタイプに適応しやすい
メンタル面の負荷が大きい妊活では、心身のバランスを整えて妊娠しやすい状態を作る目的で使われることが多い処方です。
温経湯(ウンケイトウ)
温経湯は、冷えを伴う月経不順、下腹部の冷感、月経痛などに用いられる処方です。血の巡りを良くし、内膜環境を整える目的で使われることがありますが、妊活中の使用には重大な注意点があります。
ポイント
- 妊娠の可能性がある時期には原則として避けるべき
- 妊活初期や妊娠の可能性がある周期では、専門家の判断が必須
温経湯は効果が強めで体質改善力もありますが、使用できるタイミングが限られる処方です。自己判断での服用は避けましょう。
不妊漢方1)「当帰芍薬散」の副作用は?
副作用自体は強くありませんが、「合わない体質の人に処方されている」こと自体がトラブルの原因になりやすい処方でもあります。
報告されている副作用
当帰芍薬散は比較的穏やかな処方ですが、以下のような副作用が報告されています。
- 胃もたれ・食欲不振(体が冷えやすい・胃腸が弱いタイプは特に起こりやすい)
- 下痢・軟便(むくみやすい体質の場合、合わないとそれが悪化しやすい)
- めまい・ふらつき(血流改善の作用があるため、体質と合わないと血行が急に動きすぎてしまうことがある)
- 生理痛の悪化、生理量の増加(痩せ型タイプでは、かえって症状が悪化することがある)
特に重要なのは、痩せ型の人では瘀血が悪化しやすく逆効果になりやすいという点。
当帰芍薬散は「誰でも飲める万能薬」と誤解されがちですが、実は体質の選別が非常に重要な処方です。
処方例
妊活領域で当帰芍薬散が向いているのは、次のような体質・症状を持つ人です。
相性が良いケース |
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|---|---|
相性が悪いケース |
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妊活で当帰芍薬散が処方される理由は、特定の体質に合うと、生理周期の立て直しに役立つことがある”ためです。
反対に、体質が大きくズレると悪化することもあるため、妊活中に服用する際は必ず専門家の判断を得ることが重要です。
不妊漢方2)「芎帰調血飲」の副作用は?
芎帰調血飲は、血の巡りを良くして生理痛・冷え・月経不順の改善を目的に処方される漢方です。ただし、妊活領域では 「軽症のケースにしか働きにくい」 という特徴があり、体質が合わないと効果が乏しいだけでなく、症状が変わらないまま時間だけが過ぎてしまうことがあります。
副作用は比較的少ない処方ですが、体質とズレたときの効かないリスクが大きいため、使いどころが重要な漢方ともいえます。
報告されている副作用
芎帰調血飲は刺激が穏やかなため、重い副作用は少ないものの、以下の症状がみられることがあります。
- 胃もたれ・食欲不振(温める力はやや弱いため、胃腸が冷えやすい人では症状が悪化することがある)
- 下痢・軟便(水分代謝に作用するため、むくみが強い体質ではバランスが崩れることがある)
- のぼせ・ほてり(血流の循環が急に変化すると、上半身に熱がこもったような感覚が出る場合がある)
- 生理痛の変動(本来は軽減を目的とする薬だが、血流停滞が強いタイプでは改善せず、むしろ動きが悪いままのこともある)
大きな副作用は少ないものの、中程度以上の血流トラブルや冷えがある人では、改善効果がほとんど期待できない点には注意が必要です。
処方例
芎帰調血飲が妊活で適しているのは、次のような軽度の症状を持つ人です。
相性が良いケース |
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|---|---|
相性が悪いケース |
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芎帰調血飲は、軽症向けの処方という特性を理解しておくことが大切です。
「冷えが強い」「内膜が薄い」「周期が大きく乱れている」ケースでは、処方の見直しが必要なことが多くあります。
不妊漢方3)「加味逍遥散」の副作用は?
加味逍遥散は、不妊治療の現場でもっともよく登場する処方のひとつ。
ストレス・自律神経の乱れ・PMS・イライラ・情緒不安定など、精神的な負担が大きいタイプに向いており、妊活で心身のバランスを整える目的で使用されます。
比較的安全性が高い漢方ですが、それでも体質に合わないと副作用や不調を感じることがあります。
報告されている副作用
加味逍遥散に関連して報告される副作用には以下があります。
- 胃のムカつき・食欲低下(柴胡を含むため、胃腸が弱い人では負担が出やすい)
- 下痢・軟便(虚弱タイプでは下しやすくなる場合がある)
- だるさ・眠気(自律神経が調整される中で、一時的に倦怠感が出ることがある)
加味逍遥散は「ストレスの多い妊活に使いやすい処方」ですが、虚弱タイプ・冷え体質だと合わないことがあるという点は意外と知られていません。
処方例
加味逍遥散が向いているのは、次のようなタイプです。
相性が良いケース |
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|---|---|
相性が悪いケース |
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ストレス要因が強い妊活では使いやすい処方ですが、体質に応じてほかの処方が適切な場合もあります。
不妊漢方4)「温経湯」の副作用は?
温経湯は、冷えを伴う月経不順・下腹部の冷感・生理痛などに効果的な処方です。
しかし、「妊娠の可能性がある時期には原則として使用不可」という点が重要です。
上記の加味逍遙散も牡丹皮(ボタンピ)を含むので原則使用不可です。
監修者
報告されている副作用
温経湯には以下のような副作用が報告されています。
- ほてり・のぼせ(温める力が強いため、熱が上にこもることがある)
- 胃のムカつき・食欲低下(桂皮や生薬の刺激が強い場合に起こりやすい)
- 下痢・軟便(代謝を動かすため、虚弱体質だと負担が出やすい)
- 妊娠初期のリスク(流産・早産リスクが指摘されており、妊娠可能性のある時期には避ける必要がある)
漢方の中でも安全性の注意点が明確な処方で、自己判断では服用しないことが重要です。
処方例
相性が良いケース |
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|---|---|
相性が悪いケース |
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温経湯は効果が強い処方ですが、使えるタイミングが限られるため、妊活中は専門家の判断が必須です。
【口コミ】不妊漢方で「効果ない」「合わない」と感じた人の声
不妊漢方は体質改善を目的とするため、効果が出るまでに時間がかかることもあり、SNSでは「効果を実感できなかった」「体に合わなかった」という声も見られます。
ここでは、よくある口コミを分類し、それぞれの背景を考察します。
効果を実感できなかったケース
不妊といえば当帰芍薬散でしょ、でも効くのって1割いないから!
同じ不妊でも漢方は個人で全然違うからちゃんと診てもらって飲まなきゃ!
と、先生。やべー、ドラッグストアで当帰芍薬散買って飲んでるし、1日3回なのに1回しか飲んでないよ。
効果あるわけない飲み方しててしまった。— 無名@妊活 (@90GvSVfwUgWlwN5) September 14, 2018
やっぱり生理こない。加味逍遙散も効かん。婦宝なんとかっていうイスクラの漢方はどうかな?これは病院では扱ってないんかな。漢方薬局が近くにあるけど、私が休みの日に休みだから行けない、、
— くろねこ (@kuronekopipipi) November 26, 2025
わたし人生初の不妊治療なんだけど、もらった漢方2週間のんでもまだ効果はないんだよね。どれくらい飲んだらいいんや?
— 謙虚君 (@otukeidesu) February 19, 2019
これらの声からは以下のような背景が考えられます。
- 処方が体質に合っていないまま続けている
- 軽症向けの処方を中等度〜重度に使っている
- 不妊原因が漢方だけで改善できる範囲を超えている
効かないというよりも、処方の選択が根本に合っていないケースが多いと考えられます。
体に合わず不調が出たケース
このクッソまずい漢方飲んでから手足の冷えは軽くなったけど、なんかダルさと動悸とめまいとふらつきとが酷くて。
また病気ひどくなったのかなぁ?と思ったら。こいつが原因だったかも。
この副作用。
まさに今の症状。やめとこ。
めっちゃしんどい🥲💧 pic.twitter.com/xT2qjVTkln— 🍄ムーチーぴぴ🏝️ (@dgwpkdgwp) November 27, 2025
周りの、不妊治療して出産した先輩方は漢方効果なかったって人が多いけど、やっぱり気になる存在。
桂枝茯苓湯、煎じて飲んでたけど胃腸の絶不調&白血球上昇でドクターストップ。
そして今回、#松寿仙#亀鹿仙
…美味しくない😭
でも良薬は口に苦しと言い聞かせてとりあえず頑張る😫💨 pic.twitter.com/wapjW5Z78k— 田 (@xiang_mi) December 6, 2020
これらの声からは以下のような背景が想定されます。
- 虚弱体質に温め系の漢方を使って負担になっている
- 痩せ型の人が当帰芍薬散を服用して瘀血が悪化する
- 飲む時期が適切でない
漢方は西洋薬より副作用が少ないといわれますが、「体質と時期が合っていないと不調を起こす」という理解のほうが正確です。
効果がわかりにくく、途中でやめてしまったケース
(例:変化がない気がして3か月以内に中断)
これらの声からは以下のような背景が想定されます。
- 妊活の不調は複合要因のため、変化がゆっくり出る
- 「1つの症状だけ」見て効果判断している
- 生活・睡眠などの条件が整っていない
- 専門家のフォローアップがない
漢方は、飲めばすぐ変わる薬ではなく、体質に合わせて調整しながら使うべきものといえます。それを知っておくことも、効果的な服用のためには重要です。
【FAQ】不妊漢方の副作用に関するよくある質問
ここでは、不妊漢方の副作用について、特によく聞かれるポイントにお答えします。
不妊の漢方が合わない人もいる?
います。漢方は「体質に合わせて選ぶ薬」なので、合わない処方を続けると、胃もたれや下痢、生理痛の悪化、のぼせやだるさなどが出ることがあります。こうした変化が出たときは「体質と処方が合っていないサイン」と考え、一度中止して専門家に相談したほうが安心です。
不妊の漢方には飲み合わせによる問題も起こり得る?
起こり得ます。多くの漢方は他の薬と併用できますが、血液をサラサラにする薬や、ホルモン剤と一緒に使うときには注意が必要な場合があります。
また、温経湯のように、妊娠の可能性がある時期には避けたほうがよい漢方もあります。現在飲んでいる薬がある場合は、自己判断ではなく、必ず医師や薬剤師、漢方の専門家に確認しましょう。
合わない漢方を飲み続けるとどうなる?
合わない漢方を漫然と飲み続けると、冷えや瘀血が悪化したり、胃腸が弱って体力が落ちたり、生理周期が余計に乱れてしまうことがあります。妊娠の可能性がある時期に不向きな処方を続けてしまうリスクもゼロではありません。
「なんとなく続けている」状態は避け、違和感があれば一度立ち止まり、処方の見直しをすることが大切です。
漢方は副作用があまりない選択肢。お悩みの方は「漢方薬房こうのとり」にご相談を
漢方は副作用が比較的少なく、妊娠しやすい体質へ静かに整えていける選択肢として、多くの方に取り入れられています。
ただし、漢方は「飲めば誰でも同じ効果が出る」ものではなく、体質に合ってこそ力を発揮します。自己判断で選んだ結果、変化を感じられずにやめてしまうケースも少なくありません。
そこで大切になるのが、身体の状態を丁寧に見極めながら、継続できる処方を選ぶことです。
北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、妊娠のために欠かせないポイントを整える方針を軸に、体質を深く理解したうえで漢方をご提案しています。
実際に、こうのとり漢方をお飲みになった方は全員、1か月後の2回目の相談時点で、体調の変化や生理の経血の変化など、何らかの違いを実感されています。
また、こうのとりで扱っているのは、現代中国の漢方理論をもとにした処方です。日本で一般的に使われている医薬品の漢方薬の多くは、江戸時代の鎖国以前、400年以上前の処方がベースになっており、副作用や妊娠中の使用制限が設けられているものも少なくありません。
一方、現代中国の漢方は、より幅広い体質に使いやすく、副作用が出にくい処方が多いとされており、体の反応が比較的早く現れやすい点も特徴です。
こうした体の基礎づくりを丁寧に積み重ねていくことで、80%以上の方が体調や検査結果に前向きな変化を実感されており、「もっと早く相談すればよかった」という声も多くいただいております。
「治療を進めるべきか迷っている」「今の漢方が合っているのか分からない」「検査結果がなかなか良くならない」
そんな悩みを抱えている方は、どうか一人で気持ちを抱え込まず、お気軽にご相談ください。今の状態と将来の可能性を一緒に確認していきましょう。









