妊活で仕事を辞めて良かった?辞めたら授かった事例や、お金の心配についても紹介

妊活で仕事を辞めて良かった?辞めたら授かった事例や、お金の心配についても紹介

この記事を監修した人

戸口 瑞之

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師

戸口 瑞之

漢方薬房こうのとり代表

元富山総合薬局代表。現漢方薬房こうのとり代表・管理薬剤師 / 現京都薬科大学特命教授。 飲む量の加減のみ必要で万人に合う現代の中国漢方(中医)に大学病院時代から36年携わる。 漢方薬房こうのとりでは、直近3年で100人以上の方が目標を達成されています。

妊活と仕事の両立は、想像以上に難しいものです。現実として「妊活を理由に退職した」「ストレスで妊娠をあきらめた」といった声も少なくありません。

この記事では、「妊活のために仕事を辞めるべきか?」というテーマについて、多角的に解説します。キャリアと妊娠、どちらか一方を選ぶ必要はあるのか、そんな疑問を持つ方の参考になる内容をお届けします。

妊活と仕事を両立できない人は多い

妊活を続けながら仕事を続けることに、強い負担を感じる人は少なくありません。とくに不妊治療を伴う妊活は、通院のスケジュール調整、体調管理、精神的なプレッシャーなどが重なり、仕事との両立が難しくなるケースが多く見られます。

厚労省によると、不妊治療をしたことがある(または予定している)労働者の中で、 『仕事との両立ができなかった(できない)』とした人の割合は26.1%を占め、4人に1人以上となっています。

引用:不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック|厚生労働省

「仕事を辞めたら授かった」はよくある話

妊活中に「思い切って仕事を辞めたら、妊娠できた」という体験談は、決して珍しくありません。もちろんすべての人に当てはまるわけではありませんが、そこには一定の合理的な背景があります。主な要因として、以下の3つが挙げられます。

  • 精神的ストレスの軽減
  • 生活リズムの改善
  • 治療や通院に集中できる

こうした変化により、体調が整い、妊娠しやすくなるケースも少なくありません。特に、不妊治療においては、採卵日や受精確認などに合わせて細かいスケジュール調整が必要なため、仕事との両立が心身の負担になることも多く、「いっそ辞めたほうが妊娠に集中できる」と感じる人が一定数いるのは自然な流れといえます。

仕事のストレスが妊活に与える甚大な影響について

長時間労働・プレッシャー・人間関係など、現代の仕事環境が抱える慢性的なストレスは、妊娠においてさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。

ここでは、科学的な見地も踏まえながら、仕事のストレスが妊活にどう影響するのかを解説します。

ストレスがホルモンバランスを乱し、排卵障害の原因に

精神的なストレスが続くと、脳の視床下部や下垂体に影響を与え、性ホルモンの分泌が不安定になります。

これにより、排卵がスムーズに行われなかったり、無排卵周期になることも。特に不妊治療中の方にとっては、ホルモン値の微妙な変化が治療結果に影響するため、ストレスの管理は非常に重要です。

仕事でのストレスが夫婦関係やタイミング法の妨げになることも

妊活では、排卵日を意識してタイミングをとる必要がありますが、仕事で疲弊していると、パートナーとの関係性や性生活にも影響が出やすくなります。ストレスや疲労が蓄積した状態では、性的欲求が低下し、必要な時期にタイミングが取れないという声も少なくありません。

また、排卵日に対するプレッシャーが強まると、かえって妊娠しづらくなる「タイミングストレス」の悪循環に陥ることもあります。

このように、仕事によるストレスは、ホルモン、身体のリズム、夫婦関係など、妊活に必要な複数の側面に影響を及ぼします。

妊娠しやすい心身を整えるには、ストレスケアを日常に取り入れること、そして必要であれば職場環境の見直しや相談先の確保も重要です。

漢方薬房こうのとりでは、妊活を前向きに進めたい方へ、体質や生活状況に合わせた丁寧なご提案を行っております。プレッシャーを抱える日々の中で、ご自身の心と身体に向き合う時間をぜひ設けてみてください。

【賛成派】妊活のために仕事を辞めて良かった人の意見

妊活のために仕事を辞めるという決断は勇気がいるものですが、「思い切って辞めて良かった」という声も少なくありません。

ここでは、実際に妊活を優先した人たちの体験をグルーピングしながら紹介します。

心身のストレスが減り、ホルモンバランスが整った

「通勤や職場の人間関係のストレスから解放されて、生理周期が安定した」「体調の波が減って基礎体温も整ってきた」という声が多く聞かれます。

妊活においてはホルモンバランスの安定が非常に重要であり、ストレスが直接影響することも医学的に知られています。仕事を辞めることで、自分の体と向き合う余裕ができ、規則正しい生活を送れるようになったという人も多数います。

https://x.com/batako_comic/status/1623294497726808065

自分のペースで生活を整えたら、自然に妊娠できた

「退職してしばらく休養したら、体が軽くなり自然妊娠できた」「睡眠や食事を見直したら、思いのほか早く授かった」という声も少なくありません。

仕事を辞めて時間に余裕ができたことで、食生活や運動、睡眠など生活習慣を整える時間を確保できたというケースです。特に、長時間労働や夜勤が続いていた人ほど、「やめてよかった」と感じている傾向があります。

あの時潔く長年やってきた営業の仕事辞めてよかった。30過ぎてストレスまみれでPCOSと言われ自然妊娠は難しいと言われた...(あのとき血も涙もない言い方した丸の内の婦人科の女医は忘れねぇ😡)
結婚を機に妊活のためにどうしてもストレス減らしたくて営業の仕事を辞めた。年収は150位下がったけど

— みおさん🍜🍺DDツイン🦖🦖1y (@miomio36th2nd) January 22, 2024

自分は妊活のため仕事辞めたけど、
つわり辛すぎて
看護師業務は無理だったと思うから、
ほんと辞めて良かったと思う😇

女の世界だけど、
独身でバリバリやってる人が多くて、
ぜんぜん理解ないし、
ギリギリまで働かされて、
ほとんどの妊婦さんが
切迫になってたような世界だもの😇

— かね☺︎入園まであと3ヶ月! (@I1Kcg) March 22, 2022

【反対派】妊活のために仕事を辞めて後悔した人の意見

妊活のために仕事を辞めるという選択には、ポジティブな面だけでなく、思わぬ後悔を感じたという声も少なくありません。ここでは、実際に「辞めなければよかった」と振り返る人の声をいくつかのテーマに分けて紹介します。

収入が減り、精神的にも余裕をなくした

「貯金を切り崩す生活になり、焦りが妊活にも悪影響を与えた」「治療費が想像以上にかかって、途中でやめざるを得なかった」という声が多く見られます。

不妊治療は数十万円〜百万円単位の費用がかかることもあり、経済的な余裕が妊活の継続に直結します。仕事を辞めたことで「治療を続けたいのに費用面で限界を感じた」というケースも少なくありません。収入の減少がストレスとなり、結果的にホルモンバランスやメンタル面に影響したという人もいます。

こうなるならやっぱり仕事辞めなければよかった。共働きしないと苦しくなるのは目に見えていたから働きたいと伝えたけど「頑張って稼ぐから」と言われタイミング的に妊活もあったから仕事辞めたけど…あなたを信じてしまった私。

— mira (@mirage2300) January 2, 2025

聞いた話。不妊治療に専念するために仕事を辞めたけど、なかなか妊娠しない&お金がないのスパイラルでうつ寸前に。本人は妊活を諦めることで仕事復帰したら、数ヶ月後に妊娠したそうです👶

お金の不安ってのはすごくストレスですよね。それが解消されたのは良かったのかも❤️

— ネコ美@妊活応援チャンネル (@MyNinkatsu) March 30, 2019

社会とのつながりが途絶え、孤独を感じた

「毎日誰とも話さない日が続いてつらかった」「夫が仕事に行っている間、家で妊活のことばかり考えてしまう」といった孤独感を訴える声もあります。

仕事をしていた頃は、職場での人間関係や日々のタスクが心の支えになっていた人も多く、辞めたことで「自分の存在価値を感じにくくなった」と感じることも。特に、治療が長期化した場合、「いつ結果が出るか分からない不安」と「社会から取り残される感覚」が強まる傾向があります。

すぐに妊娠するっていう自信があったから躊躇なく仕事辞めたのに、気付いたら妊活開始して8ヶ月も経ってた
周りは仕事に励んでキャリアアップしてたり、子供を産んで幸せな家庭を築いているのに、自分は無職で何もしてなくて取り残されている感じがして焦る。生きるの下手くそなのかも。

— ちゃちゃ (@dii6GgsXIF57642) October 1, 2025

妊活のために仕事を辞めるのは勇気がいること

妊活のために仕事を辞めるという選択は、単なる「退職」ではありません。これまで築いてきたキャリアや収入、人間関係を一度手放し、自分の体と未来に向き合う大きな決断です。

特に日本では、まだ「妊活を理由に仕事を辞める」という考え方が一般的ではなく、周囲の理解を得にくいケースもあります。

実際、妊活は想像以上に心身への負担が大きく、ホルモン治療や通院スケジュールの調整、精神的な不安など、仕事と両立するには高いハードルがあります。多くの女性は「仕事も続けたい」「でも体がつらい」という板挟みの中で葛藤しながら、最終的に「今は自分の体を最優先にしよう」と決断するのです。

それは逃げではなく、「自分の人生を主体的に選ぶ」行動にほかなりません

「妊活で仕事を辞めるのは甘え」の声は無視しよう

一部では、「妊活のために辞めるなんて甘えだ」「みんな働きながらやっている」といった偏見交じりの意見も聞かれます。

しかし、妊活の状況は人によってまったく異なり、体質や治療内容、ストレス耐性、家庭の事情もさまざまです。誰かと比較して「自分は弱い」と感じる必要はありません。

重要なのは、他人の意見ではなく、自分の体調と心の声に正直になること。「今の働き方では妊活がうまくいかない」と感じたとき、それを認めて行動することこそが、本当の意味で勇気ある選択といえます。

妊活で仕事を辞めるときの伝え方・退職理由の書き方

妊活を理由に退職する場合、職場への伝え方や退職理由の表現に悩む人は少なくありません。

「正直に話すべきか」「どこまで伝えるべきか」と迷う方も多いですが、妊活はあくまで個人のプライバシーに関わる問題です。無理に詳細を説明する必要はなく、相手に負担をかけない形で誠実に伝えることがポイントです。

辞めるときの伝え方

妊活を理由に退職を伝えるときは、感謝と前向きさを重視しましょう。

具体的には、次のようなステップで話すとスムーズです。

退職の意向を早めに伝える

妊活のための退職は、業務の引き継ぎや人員調整が必要になるため、通常よりも早めに伝えるのが理想です。1〜2か月前を目安に、直属の上司に個別で話す場を設けましょう。

感謝の気持ちを伝える

「これまでお世話になりました」「働かせていただいた経験が今後にも活きます」といった感謝の一言を添えるだけで、印象が大きく変わります。

体調を整えるためなど、理由は柔らかい表現で伝える

「妊活のため」と直接言う必要はなく、「体調を整える時間を取りたい」「生活リズムを見直すため、一度区切りをつけたい」といった表現でも十分です。職場の雰囲気によっては、信頼できる上司だけに具体的な事情を共有する形でもOKでしょう。

退職理由の書き方

退職願や履歴書などの文書上では、妊活を理由に書く必要はありません。フォーマルな書類には、以下のような汎用的で前向きな表現を使うのが一般的です。

<例文>

  • 「一身上の都合により退職いたします」
  • 「健康上の理由により退職いたします」
  • 「今後の生活を見直すため、退職を決意いたしました」

もし上司や人事に口頭で補足する場合には、以下のように伝えると、過度に踏み込まれず理解を得やすいでしょう。

「体調やライフスタイルを見直し、今後の人生設計を考える時間を取りたい」

また、妊活を理由に辞めた場合でも、ブランク期間をポジティブに語る準備をしておくと、今後の再就職活動でも安心です。「健康管理や自己研鑽の期間でした」と説明できれば、前向きな印象を与えられます。

【FAQ】妊活で仕事を辞めるか迷う人によくある質問

妊活と仕事の両立に悩む人は多く、「辞めた方がいいのか、それとも続けながら頑張るべきか」と迷う声が後を絶ちません。ここでは、退職や休職を検討する際に多くの人が抱く疑問にお答えします。

妊活のために退職しても失業保険はもらえる?

もらえますが、自己都合退職扱いになるのが一般的です。その場合、7日間の待機期間のあとに約2か月の給付制限があり、その後に支給が始まります。

ただし、医師の診断書があり「やむを得ない退職」と認められた場合は「特定理由離職者」として扱われ、早めに受給できることもあります。退職理由をハローワークで正確に伝えることが大切です。

妊活のために休職することもできる?

勤務先の就業規則に「傷病休職」や「特別休暇」の制度があれば利用できます。

難しい場合でも、時短勤務・有給の活用・在宅勤務を相談できることもあります。辞める前に、まずは上司や人事に「通院と両立できる働き方があるか」を確認しましょう。

妊活と生活習慣に関する問題を抱える方は「漢方薬房こうのとり」にご相談ください◎

妊活を続ける中で、体調の波やストレス、生活リズムの乱れに悩む方は少なくありません。

「妊活に集中するため仕事を辞めたけれど、体外受精も漢方も経済的に続けられなくなった」
「仕事を続けるべきか、辞めるべきかの判断に迷っている」

こうした声は、漢方薬房こうのとりにも多く寄せられています。実際、妊活と仕事の両立に悩む方の相談は年々増えています。

ご相談内容を見ていくと、時短勤務が可能で、職場や家庭が妊活に協力的な環境にある方は、仕事を続けながら妊活を進めるケースが多い傾向にあります。

一方で、1日3時間以上の残業が常態化している、上司や同僚の理解が得られないなど、心身への負担が大きい環境にあり、かつ一定の貯蓄がある方は、退職を選択されることも少なくありません。

ただし、「仕事が忙しい=妊活が難しい」と一概にはいえません。

漢方薬房こうのとりでは、残業が1日3時間以上ある環境でも、妊娠に至った方が多くいらっしゃいます

大切なのは、仕事を辞めるか続けるかという二択ではなく、今の生活リズムや体調に合った整え方を見つけることです。

漢方薬房こうのとりでは、体質や生活習慣、仕事の状況まで丁寧に伺い、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの漢方相談を行っています。冷え性、疲れ、生理不順、ストレスなど、妊活の妨げになりやすい要因を整理し、無理なく続けられる改善の道筋を一緒に考えていきます。

オンライン・対面どちらでもご利用可能です。焦らず、自分の体をいたわることが、妊活成功への一番の近道です。

あなたのペースで、心と体を整える妊活を、私たちと一緒に始めてみませんか?

この記事を書いた人

漢方薬房こうのとり編集部

編集部

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漢方・妊活・不妊領域の専門スタッフにより構成された編集部。正確で実用的な医療情報を、読者が理解しやすい形で発信することをミッションとしています。

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