そわそわ期の過ごし方は?検索やSNSとの距離の取り方と、気持ちを休ませる日々の工夫

結果が分かるまでの間は、何かが起きているわけでもないのに、気持ちだけが落ち着かなくなることがあります。検索画面やSNSを何度も開いてしまい、閉じたあとにかえって疲れたという方も少なくありません。この記事では、そわそわ期と呼ばれる待つ時期の気持ちの扱い方を、検索やSNSとの距離の取り方、毎日の過ごし方、パートナーや周囲への伝え方、結果が分かる日の段取りの順に、今日から試せる小さな工夫として整理します。
結果を待つ間に落ち着かないとき、まず整えたいこと
待つ時間は、自分の力で動かせることが少ないぶん、気持ちの置き場に困りやすいものです。ここでは、そわそわ期という言葉の捉え方と、揺れる自分への向き合い方を整理します。

「そわそわ期」は、待っている間の気持ちを表す言葉
そわそわ期は、妊活中に結果が分かるまでの間、期待と不安が入り混じって落ち着かなくなる時期を指して使われる言葉です。医学的に決まった用語というよりも、日常の中で自然に使われている呼び名で、いつからいつまでを指すのかは、人や場面によって幅があります。排卵後の時期を指す方もいれば、治療の予定に合わせて判定を待つ時期を指す方もいます。
大切なのは、呼び方や期間を厳密に合わせることよりも、「今は結果を待っている最中で、気持ちが揺れやすい状況にある」と自分で気づけることです。そう気づけるだけでも、「なぜこんなに落ち着かないのだろう」という戸惑いは少し小さくなります。
揺れる自分を責めずに、できることへ目を向ける
待つ間に気持ちが上がったり下がったりするのは、性格が弱いからでも、考えすぎだからでもありません。答えがまだ出ていない状況に置かれていれば、気持ちが先回りして動くのは自然なことです。「落ち着かなくてはいけない」と思うほど、かえって意識が向いてしまうこともあります。
そこでこの記事では、気持ちを無理に静めようとするのではなく、揺れたままでも過ごしやすくなるように、周りの環境や段取りを整える方向で考えます。体の変化から結果を見通す話は扱いません。扱うのは、情報との距離の取り方、日々の過ごし方、周囲への話し方、結果が分かる日の段取りの4点です。どれも、全部やる必要はありません。ひとつ選んで試すだけで十分です。
検索やSNSを見る時間と場面を、先に決めておく
気になって調べたくなるのは、自然な行動です。ただ、見るか見ないかの二択にすると、見てしまったときに自分を責めやすくなります。見る時間や場面を先に区切っておくという、選べる形で考えてみましょう。
見る時間帯と回数をあらかじめ区切る
夜の布団の中や、ひとりでぼんやりしている時間は、検索が止まらなくなりやすい場面です。次のように、先に枠を決めておくと、見る自分を責めずにすみます。
- 検索は日中の明るい時間に、短い時間だけと決める
- 寝る前の時間は、検索もSNSも開かない時間にする
- 1回見たら、次に見るのは何時間後と決めておく
- 調べたい言葉をメモに書き出し、決めた時間にまとめて見る
枠を守れない日があっても構いません。守れた日が少しでもあれば、それで十分です。
通知やアプリの置き場所を整える
意志の力だけで画面から離れようとするより、手に取りにくい環境にしておくほうが続けやすいものです。
- 妊活に関する通知をオフにする
- SNSのアプリを、ホーム画面の奥のフォルダに移す
- 見るアカウントを絞り、気持ちが揺れやすい言葉や投稿はミュート機能で見えにくくする
- スマートフォンを、寝室とは別の場所で充電する
個人の投稿は、状況や経過が人それぞれです。他の人の体験や書き込みを、そのまま自分に当てはめすぎないようにしておくと、気持ちの振れ幅を小さくしやすくなります。
見たあとに気持ちが揺れたときの切り替え方
見たあとに胸がざわついたら、そのまま考え続けるのではなく、体を動かす行動に切り替えてみましょう。切り替えは、短くて簡単なもので構いません。
- 画面を閉じて、コップ一杯の水を飲む
- 窓を開けて、外の空気を吸う
- 洗い物や拭き掃除など、手を動かす作業に移る
- 好きな音楽を一曲だけ聴く
あらかじめ「揺れたらこれをする」と決めておくと、そのときに考える手間が減ります。冷蔵庫や机の見えるところに、メモを貼っておくのもひとつの方法です。
毎日の過ごし方は「いつも通り」に少しだけ余白を足す
待つ間は「何か特別なことをしなければ」と思いがちですが、新しいことを増やすほど、かえって気持ちが張りつめることがあります。普段のリズムを土台にして、少しだけ余白を足す考え方を紹介します。
眠る準備と食事の段取りを、無理のない範囲で軽くする
気持ちが落ち着かない時期は、寝つきや食事の準備が負担になりやすいものです。ここでは体への作用を狙うのではなく、「やることを減らして気持ちの負担を軽くする」ことを目的にします。
- 寝る前の支度を早めに済ませ、布団に入る前に余裕を作る
- 平日の食事は、作り置きや冷凍のストック、宅配などを使って手間を減らす
- 買い物は、まとめ買いやネットスーパーで回数を減らす
- 食事は「きちんと作る」より「いつも通りにとれる」ことを優先する
完璧な食事や睡眠を目指すと、できなかった日に気持ちが沈みます。「今日はこれで十分」と言える基準を低めに置いておきましょう。
予定の入れ方と、断ってよい予定
人が多い場所への外出や、気をつかう集まりは、気持ちの余裕を使います。待つ間は、予定の量を普段より少し減らしてみてもよい時期です。
- 帰省や親族の集まりなど、気が重い予定は、無理に入れずに延期できないか考える
- 断るときは「その日は予定があって」と理由を細かく伝えなくてもよい
- 仕事の締め切りが重なりそうな時期は、前倒しで調整しておく
- 週に1日でも、何も予定を入れない日を作る
断ることに罪悪感を持つ方もいますが、予定を減らすのは自分の気持ちを守るための選択です。あとから「やっぱり行けそう」と思えたときに、改めて予定を入れ直せば問題ありません。
手を動かす小さな楽しみを用意する
気持ちが向く先を、検索や考えごと以外にいくつか持っておくと、そわそわが強まった瞬間に逃げ場になります。大きな趣味でなくて構いません。
- 近所を少し歩く
- 簡単な料理や、お菓子づくりをする
- 手芸や塗り絵、パズルなど、手元に集中できるものをする
- 引き出しや棚をひとつだけ片づける
- 好きな音楽やラジオを流しながら、ゆっくり入浴する
続けるコツは、準備に時間のかからないものを選ぶことです。「待っている間に何かを成し遂げる」必要はありません。気が向いたときに手を動かせるものが、ひとつあれば十分です。
パートナーや身近な人との話し方を決めておく
待つ間の気持ちは、ひとりで抱えるほど大きくなりがちです。かといって、何をどう話せばよいのか分からないこともあります。あらかじめ伝え方を決めておくと、その場で言葉を探す負担が減ります。

今の気持ちとお願いしたいことを短く伝える
パートナーには、気持ちを長く説明するよりも、お願いを具体的に、短く伝えるほうが受け取りやすくなります。たとえば次のような言い方があります。
- 「結果が分かるまでは、そのことを話題にしないでほしい」
- 「不安な日は、聞くだけでいてほしい。答えは出さなくて大丈夫」
- 「今日は少し気持ちが揺れているから、夕食のあとに10分だけ話したい」
パートナー側も、待つ間に気持ちが揺れていることがあります。責め合いにならないよう、話す時間と長さを先に決めておくと安心です。たとえば「話すのは夕食後に15分まで」と決め、時間が来たら終わりにして、そのあとは別の話題や好きな番組に切り替えます。相手にも「あなたの気持ちも聞かせてね」とひとこと添えると、一方的になりにくくなります。
聞かれたくないときの返し方
親や友人が心配して様子を尋ねてくれることもありますが、そのたびに気持ちが波立つ方もいます。返し方をいくつか用意しておくと、その場で慌てずにすみます。
- 「分かったら、自分から伝えるね」
- 「今は気持ちを落ち着けて過ごしたいから、そっとしておいてもらえると助かるよ」
- 「心配してくれてありがとう。話せるようになったら話すね」
相手の気づかいに感謝を添えると、関係を保ちながら距離を取れます。繰り返し聞かれて負担になるときは、パートナーから代わりに伝えてもらう方法もあります。
相手の様子を気にかけるひとこと
自分のことで精一杯な時期でも、ひとこと添えるだけで、お互いの安心感は変わります。長い言葉は必要ありません。
- 「今日はどんな一日だった?」
- 「何か手伝えることはある?」
- 「話したくなったら、いつでも言ってね」
言葉をかけたあと、相手が話したくなさそうなら、それ以上は聞かずにそっとしておきます。聞き出すことよりも、「聞く準備がある」と示すことを大切にしましょう。
結果が分かる日の前に、決めておきたいこと
結果が分かる日は、どんな結果であっても気持ちが大きく動くことがあります。その場で考えなくてすむように、前もって段取りを決めておくと、あとから選びやすくなります。
当日の予定と連絡方法
次の表は、当日とその前後で決めておきたい場面を整理したものです。すべてを埋める必要はなく、気になる行から書き込んでみてください。
場面 | 前もって決めておくこと | 例 |
|---|---|---|
当日の予定 | 予定をどれくらい入れるか、余白をどこに作るか | 仕事は午前中までにして、午後は予定を入れない |
結果の受け取り方 | 連絡手段と、ひとりで聞くか誰かと聞くか | 電話か通知で受け取り、ひとりになれる場所を選ぶ |
パートナーへの共有 | いつ、どの方法で伝えるか | すぐにメッセージで一言伝え、詳しい話は夜にする |
知ったあとの数時間 | 気持ちを受け止める過ごし方 | 好きな飲み物を用意し、散歩や入浴の時間をとる |
翌日以降の仕事や家事 | 調整できることを先に確認する | 翌日の予定を軽くして、夕食は買ってきたものですませる |
当日の予定に余白があると、気持ちが動いたときに「少し休む」「誰かと話す」といった選択がしやすくなります。余白は、どんな結果でも使える備えです。
結果を知ったあとの過ごし方
結果を知った直後は、頭が真っ白になったり、気持ちがうまくまとまらなかったりすることがあります。そのときにすぐ結論を出したり、次のことを考えたりする必要はありません。
まずは、前もって決めておいた過ごし方に沿って、ひと息つく時間をとります。パートナーと一緒に過ごすなら、何を話すかよりも「今日は一緒にいる」ことを大切にしてもよいでしょう。ひとりで過ごしたいときは、そのことをパートナーに事前に伝えておくと、お互いに戸惑わずにすみます。
その日のうちに気持ちを整理しきれなくても構いません。翌日以降の仕事や家事は、軽くできるところを前もって減らしておくと、無理なく過ごせます。気持ちは、数日かけて少しずつ落ち着いていくこともあります。
気持ちの負担が続くときの相談先
待つ間の落ち着かなさは自然なものですが、日常生活に影響が出るほど続くときは、ひとりで抱え込まなくて構いません。ここでは、相談先の考え方を整理します。
身近な人や専門の窓口に話す
眠れない日が続く、食事がとれない、仕事や家事に支障が出ている、といったときは、通院先の医療機関やかかりつけの医療機関、身近な相談窓口に話してみてください。信頼できる家族や友人に聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
厚生労働省のサイトでも、大事な場面で緊張したり、心臓がドキドキしたりするのは当たり前の反応であること、ただし心配や不安が過度になって日常生活に影響が出ているときは、不安障害の可能性もあると説明されています。
ここで大切なのは、自分で「病気かどうか」を判断することではありません。「生活に影響が出るほどつらい」と感じた時点で、相談してよいということです。
漢方薬房こうのとりへの相談について
漢方薬房こうのとりでは、妊活中の気持ちや日々の過ごし方についてもご相談いただけます。結果を待つ間のそわそわや、周囲との関わり方に迷っていることなど、整理しきれない思いをそのままお話しください。
相談したからといって、妊娠や気持ちの改善をお約束するものではありません。ただ、ひとりで抱えていたことを言葉にするだけでも、見えてくることがあります。気が向いたときに、気軽に声をかけてみてください。
まとめ
結果を待つ間に気持ちが落ち着かないのは、待つ状況に置かれた方にとって自然なことです。検索やSNSは、見るか見ないかではなく、時間と場面を決めて距離を調整できます。毎日は、普段のリズムに少し余白を足す程度で十分です。パートナーや周囲には、お願いを短く伝えておくと、気持ちを守りやすくなります。結果が分かる日は、予定や連絡方法を先に決めておくと、あとから選びやすくなります。気持ちが重いときは、漢方薬房こうのとりへ気軽にご相談ください。






