妊活中の女性の間で注目を集めている桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)は、血行不良を改善し、子宮内膜を整える効果があるとされ、西洋医学による治療と併用する方も増えています。ツムラの医療用漢方製剤や一般用医薬品として販売されており、漢方専門医や産婦人科医から処方されることも多い漢方薬です。
妊活に桂枝茯苓丸を取り入れたいと考えている方は、効果や服用方法、注意点についてはよく理解しておきましょう。
この記事では、桂枝茯苓丸の妊活・不妊治療への効果や、実際に妊娠できた方の体験談、正しい服用方法から気をつけるべきポイントまで、詳しく解説していきます。
桂枝茯苓丸の妊活・不妊に関する効果
桂枝茯苓丸は、古くから女性の健康をサポートする漢方薬として知られています。妊活や不妊治療において注目されている理由は、子宮や卵巣の血流を改善する働きがあるためです。
血行がよくなることで子宮内膜が厚くなり、妊娠しやすい環境が整うと考えられています。また、ホルモンバランスを整える作用も期待できます。妊活中の女性に処方されることが多い漢方薬の1つですが、実際の効果や服用方法については、医師や薬剤師に相談することが大切です。
桂枝茯苓丸の基本的な作用と効果
桂枝茯苓丸は、以下の5つの生薬で構成されている漢方薬です。
- 桂皮(ケイヒ):血液の循環を促進する
- 茯苓(ブクリョウ):利尿作用をもつ
- 牡丹皮(ボタンピ):血流を改善する
- 桃仁(トウニン):血流を改善する
- 芍薬(シャクヤク):ホルモンバランスを整える
桂枝茯苓丸の主な作用は、滞った血液の流れを改善する「駆血(おけつ)作用」です。血行がよくなることで、冷え性や月経痛の緩和、月経不順の改善が期待できます。
特に、子宮や卵巣周辺の血液循環を改善する効果があるため、妊活中の女性に処方されることが多い漢方薬です。実際の臨床でも、子宮内膜症や子宮筋腫の症状緩和にも用いられています。
桂枝茯苓丸の着床への効果
桂枝茯苓丸には子宮内膜の血行を改善する効果があり、着床環境を整えるのに役立つといわれています。子宮内膜の血行がよくなることで、内膜が適度な柔らかさに保たれ、受精卵が着床しやすい状態になります。
桂枝茯苓丸は、医療機関での不妊治療と併用されることも多く、体外受精やタイミング法などの治療をサポートする働きが期待されている薬です。また、子宮内膜症がある女性の場合、着床障害の原因となる子宮内の炎症を抑える効果も期待できます。ただし、着床に対する効果は個人差が大きく、すべての方に同じような効果が表れるわけではありません。
卵子の質改善への効果
桂枝茯苓丸には、卵子の質の向上が期待できます。卵巣への血液循環が良くなることで、卵巣に必要な栄養や酸素が十分に行き渡るようになるからです。
卵子の質は年齢とともに低下しますが、桂枝茯苓丸による血行改善には卵巣機能の維持や卵子の質の向上が期待できます。また、ホルモンバランスを整える作用もあるため、正常な排卵を促す可能性もあります。
桂枝茯苓丸は、排卵障害や黄体機能不全の改善にも効果があるとされており、40代の女性の妊活サポートにも用いられている薬です。ただし、卵子の質は年齢や生活習慣など様々な要因の影響を受けるため、桂枝茯苓丸の服用だけでなく、総合的な健康管理が重要です。
桂枝茯苓丸で「妊娠した」という声
桂枝茯苓丸を服用して妊娠に至った女性たちの体験談を見てみましょう。SNSでは次のような声が見られます。
- 「38歳で体外受精に踏み切りましたが、2回とも着床せず。漢方外来で桂枝茯苓丸を処方され、3ヶ月服用後に自然妊娠できました。冷え性も改善して、体調が良くなったのを実感していました」
- 「不妊治療と併用で6ヶ月間服用。生理痛が楽になり、基礎体温も安定してきました。その後、待望の妊娠に。諦めずに続けて良かったです」
- 「35歳、2年間の不妊治療中でした。桂枝茯苓丸を飲み始めて4ヶ月目で妊娠判明。むくみも改善され、体が軽く感じられるようになっていました」
- 「40歳、高齢出産を目指していました。桂枝茯苓丸と生活改善を始めて半年、タイミング法で妊娠できました。体調管理の面でもとても良かったです」
体験談から、桂枝茯苓丸の服用により妊娠に至ったケースが確かに存在することがわかります。ただし、すべての投稿に共通しているのは、漢方薬の服用だけでなく、生活習慣の改善や適切な治療との組み合わせの重要性です。
また、効果を実感するまでには3〜6カ月程度の期間を要しており、継続的な服用が鍵となっているようです。体質や年齢によって効果には個人差があるため、医師や薬剤師に相談しながら、自分に合った漢方薬を選択することが大切です。
桂枝茯苓丸の妊活での飲み方について
桂枝茯苓丸をはじめとした漢方薬は、正しい服用方法と継続期間を守ることで、効果を最大限に引き出せます。医師や薬剤師に相談しながら、自分の体調や体質に合わせた服用計画を立てることが大切です。
また、漢方薬は即効性のあるものではないため、最低でも3カ月は継続して服用することが推奨されています。
桂枝茯苓丸が合う人・合わない人
桂枝茯苓丸は冷え性や月経痛がある女性、子宮内膜症や子宮筋腫の症状がある女性に効果が期待できます。特に下腹部が冷えやすい、生理痛がひどい、生理不順がある、むくみやすいなどの症状がある場合に適しています。
一方で、体力が低下している女性や、胃腸が弱く下痢しやすい体質の女性には適さない可能性があるので、注意が必要です。服用開始後に胃部不快感や下痢などの症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談して服用を中止するか、用量を調整しましょう。
妊活中の服用タイミング
桂枝茯苓丸は1日2回から3回、食前または食間に服用します。朝と夕方、または朝・昼・夕の3回に分けて服用するのが一般的です。妊活中は、基礎体温が安定している月経開始から排卵までの期間に服用するケースが多いですが、医師の指示があれば排卵後も継続して服用できます。
服用時間は食事の30分前か、食事と食事の間が推奨されています。胃腸の調子が悪い場合は、食後に服用することも可能です。また、空腹時に服用すると胃部不快感が出やすいため、少量の白湯と一緒に服用することをおすすめします。
効果が実感できるまでの期間
桂枝茯苓丸の効果は個人差が大きく、早い人で1カ月程度、一般的には3カ月月程度で実感できるようになります。まず冷え性や月経痛などの症状が緩和され、その後ホルモンバランスが整ってきます。生理不順がある場合は、2〜3周期で生理周期が安定してくることが多いです。
子宮内膜症や子宮筋腫の症状がある場合は、6カ月以上の服用で症状の改善が期待できます。漢方薬の効果は徐々に現れるため、すぐに効果を実感できない場合でも、医師に相談しながら継続して服用することが重要です。
また、桂枝茯苓丸の服用と同時に、十分な睡眠や適度な運動、バランスのよい食事など、生活習慣の改善も心がけることで、より効果を実感しやすくなります。
桂枝茯苓丸を使用した妊活で注意すべきポイント
桂枝茯苓丸を妊活目的で使用する際は、医師や薬剤師に相談のうえ、適切な用量と期間を守りましょう。漢方薬は自然由来の生薬から作られていますが、体質や体調によって副作用が出る可能性があります。
また、妊娠が判明した場合は、直ちに服用を中止し、担当医に報告する必要があります。また、他の漢方薬や医薬品との併用についても、必ず専門家に確認してください。
一般的な副作用について
桂枝茯苓丸の副作用は比較的穏やかですが、胃部不快感や下痢、便秘などの消化器症状が報告されています。まれに吐き気や食欲不振、めまい、頭痛などの症状が出ることもあります。
特に、服用開始時は体調の変化に注意を払いましょう。胃腸が弱い人は、食後に服用するなど、服用方法を工夫することで副作用を軽減できる場合があります。
また、桂皮に含まれる成分により、のぼせや動悸を感じる人もいます。皮膚のかゆみやじんましんなどのアレルギー症状が出た場合は、すぐに服用を中止し、医師に相談してください。
長期服用の安全性
桂枝茯苓丸は長期服用による深刻な健康被害の報告は少なく、比較的安全性の高い漢方薬とされています。医師の指示のもとで適切な用量を守れば、半年から1年程度の継続服用が可能です。
ただし、定期的な健康診断を受けながら、肝機能や腎機能の状態を確認することをおすすめします。月経周期や基礎体温の変化には注意を払い、記録をつけるとよいでしょう。
また、体重の急激な増減や、むくみの悪化、だるさの増強などの症状が現れた場合は、服用を見直す必要があります。市販の医薬品との併用については、薬剤師に確認することをおすすめします。
体調変化への対処方法
桂枝茯苓丸の服用中に体調の変化を感じた場合は、服用記録や体調の変化を詳しく記録することが重要です。特に服用開始から2週間程度は注意深く観察し、不快な症状が出た場合は用量を調整したり、服用のタイミングを変更したりすることで改善する場合があります。
副作用が気になる場合は、1回の服用量を減らして様子を見ることも検討しましょう。胃部に不快感がある場合は、食後に服用したり、白湯と一緒に服用したりすることで症状が緩和される場合があります。服用を継続するかどうかの判断は、必ず医師や薬剤師に相談してください。体調不良が続く場合は、別の漢方薬への変更や服用の中止を検討する必要があります。
【FAQ】桂枝茯苓丸を使用した妊活に関するよくある質問
桂枝茯苓丸の使用については、さまざまな質問が寄せられています。特に、妊娠中の服用や他の漢方薬との併用について不安を感じる方が多いようです。
医療機関や漢方薬局での相談内容をもとに、代表的な質問とその回答をまとめました。ただし、漢方薬の使用は個人の体質や体調によって効果や副作用が異なるため、必ず医師や薬剤師に相談してください。
桂枝茯苓丸は妊娠中に飲んでも大丈夫?
妊娠が判明した場合は、桂枝茯苓丸の服用を直ちに中止しましょう。なぜなら桂枝茯苓丸には血行を促進する作用があり、妊娠中の服用は避けるべきとされているからです。特に妊娠初期は重要な器官が形成される重要な時期であり、薬の影響を受けやすい状態です。
妊娠に気づかずに服用を続けてしまった場合は、すぐに医師に相談してください。妊娠中の不調には、漢方の専門家のアドバイスに基づいて、体質や症状に合った漢方薬を使用することをおすすめします

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桂枝茯苓丸は流産のリスクがある?
桂枝茯苓丸には子宮収縮を促す作用があるため、妊娠中の服用は流産のリスクを高める可能性があります。血行促進作用が強いため、妊娠初期の不安定な時期には特に注意が必要です。
妊活中は基礎体温をつけ、妊娠の可能性が発覚した場合は服用を控えましょう。また、不正出血などの症状がある場合は、桂枝茯苓丸の服用を開始する前に、必ず医師に相談してください。
桂枝茯苓丸は流産後に飲んでも大丈夫?
流産後の桂枝茯苓丸の服用可否については、医師の判断を仰ぎましょう。身体の回復状態や心理的な準備が整っているかどうかを確認したうえで、服用開始のタイミングを決めることが重要です。一般的に、出血が完全に止まり、基礎体温が安定してから服用を開始することが推奨されています。
桂枝茯苓丸には血行を改善し、子宮内膜を整える効果があるため、適切なタイミングでの服用は次の妊娠に向けた身体づくりをサポートする可能性があります。ただし、心身の回復には個人差があるため、焦らず医師と相談しながら進めることが大切です。
桂枝茯苓丸と当帰芍薬散どちらが効果的?
桂枝茯苓丸と当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)は、期待できる効果が異なります。桂枝茯苓丸は血行促進と子宮内膜の改善に優れており、子宮内膜症や子宮筋腫の症状がある方に向いています。一方、当帰芍薬散は貧血気味で疲れやすい方、冷え性が強く月経不順がある方に効果的です。
医師は患者さんの体質や症状を見極めて、より適した漢方薬を選択します。例えば、体力がある方で血行が悪い場合は桂枝茯苓丸が、体力が低下している方には当帰芍薬散が選ばれることが多いです。
桂枝茯苓丸と当帰芍薬散を一緒に飲んでも大丈夫?
桂枝茯苓丸と当帰芍薬散の併用については、専門家の指示に従いましょう。両方の漢方薬には共通する生薬が含まれており、やみくもに併用すると副作用のリスクが高まる可能性があります。
また、それぞれの漢方薬の効果が相殺されたり、期待する効果が得られにくくなったりする場合もあります。併用する場合でも、まずは1種類から始めて、体調の変化を見ながら段階的に調整していくことが一般的です。両方の漢方薬を服用中に体調の変化を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。

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桂枝茯苓丸と加味逍遥散を両方飲んでも大丈夫?
桂枝茯苓丸と加味逍遥散(カミショウヨウサン)の併用可否についても、専門家の指示に従いましょう。加味逍遥散は、ストレスによる不調や更年期症状に効果がある漢方薬です。
桂枝茯苓丸と加味逍遙散ともに血行を促進する作用があり、併用によって作用が強くなりすぎる可能性があります。また、肝機能への負担が増える可能性もあるため、定期的な健康診断で経過観察しましょう。
妊活では専門家への相談のもと自分に合う漢方を使用しましょう
北陸・富山の「漢方薬房こうのとり」では、妊活相談に精通した専門家が丁寧にヒアリングを行い、その方に最適な漢方薬を提案しています。オンライン相談も可能なため、全国どこからでも気軽にご利用いただけます。
当店では、桂枝茯苓丸は体力がある方向けに、より早く着床しやすい子宮内膜環境を目指すセカンド選択肢として使用しています。なぜなら、現代中国の漢方医学で使われている、より安価で効果的な先端処方が存在するからです。
こうした先端処方の漢方は、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症の改善にも高い効果を示しており、実際に直径9cmの子宮筋腫や8cm・7cmの内膜症が、9ヶ月ですべて消失した事例もあります。
妊活に不安を感じている方、現在の治療に限界を感じている方は、ぜひ一度「漢方薬房こうのとり」にご相談ください。あなたの体質と目標に合ったサポートをご提案します。
