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「不妊検査だけしたい」は可能?子供ができる・できないのチェックが難しい理由とは

この記事を監修した人

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師
戸口 瑞之
漢方薬房こうのとり 代表

不妊治療が一般的になってきた昨今、自分の妊娠力は正常なのか気になり、不妊検査をしたいと考える人が増えています。

「不妊治療は考えていないけれど、検査だけしたい」と思っても、実際に可能なのでしょうか。また、可能な場合、費用や保険が適用されるかについても気になりますよね。

今回は、不妊検査に関する基礎知識をまとめて詳しく解説します。妊娠の可能性を検査で明らかにするのが難しい理由についても解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠できるかチェックする「不妊検査」とは

妊娠できるかチェックするために不妊検査を希望する人が増えており、検査自体も一般的になってきました。

「不妊検査」は、主に6つの検査に分かれています。

性別検査名概要
女性基礎体温排卵の有無、排卵日の予測、黄体機能不全の有無、不正出血があれば原因を特定する
経膣超音波検査子宮や卵巣の状態を確認する、子宮筋膜、子宮腺筋症などを診断できる
頸管粘液検査排卵日前に子宮頸管を満たす頸管粘液が正常かを確認する
フーナーテスト排卵日頃の朝に性交渉を行い、頸管粘液中に精子が侵入したことを確認する
子宮卵管造影検査X線検査で子宮腔や卵管の形、卵管の通過性を確認する
男性一般精液検査精子濃度、運動率、形などを詳細に調べる

原因が女性と男性どちらにあるかわからないので、不妊検査の初診には、パートナーと一緒に行くのがおすすめです。

ほかにも、不妊検査に含まれる検査を一覧にまとめました。

検査名概要
血液検査不妊につながる病気の有無を確認する
内分泌検査月経周期の3~7日目および次回の生理が来ると予想される日の約1週間前の時期に採血し、ホルモンの値を計測する
腹腔鏡検査子宮・卵巣の状態が確認でき、子宮内膜症や卵管周囲の癒着の発見につながる、また卵巣のう腫や子宮筋腫などがある場合には切除が可能で、多嚢胞性卵巣症候群の治療を行うこともできる
子宮鏡検査ポリープや筋腫などや内腔の癒着など確認する
AMH(抗ミュラー管ホルモン)測定卵巣予備機能を測定する
感染症検査クラミジア・梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIVなどの既往歴や感染の有無を確認する

不妊検査は6大検査に加えて複数の検査があり、生理周期に合わせて行われるものが多いため、すべてを終了するには1カ月程度かかります。

出典:
不妊症の6大基本検査|日本産婦人科医会
不妊の検査を受ける|東京都福祉局
生殖医療Q&A Q7.不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?1)女性側 2)男性側|日本生殖医学会

不妊検査の流れ

ここからは、不妊検査の流れについて詳しく解説します。

  1. 初診日に経膣超音波検査、血液検査を行う
  2. 月経期に血中ホルモン検査を行い、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、卵胞ホルモンを測定する
  3. 月経終了後から排卵日までのあいだに子宮卵管造影検査を行う
  4. 排卵日付近に頸管粘液検査を行う
  5. 排卵日付近で医師が指示する日の朝に性交渉を行い、フーナーテストを実施する

一般精液検査は2〜7日禁欲してからであれば、いつでも実施可能です。

不妊検査の費用と保険適用有無

妊娠できるかを確認する不妊検査の費用は、異常が見つかった場合に保険適用になる場合がありますが、異常が見つからない場合は「検診」と同じ扱いとなり、自費診療になります。

したがって、初診の不妊検査は自費扱いである旨を、事前にホームページなどに明記している医療機関が多いです。

また、異常が見つかった場合でも、保険適用される検査と自費診療の検査を同時に行うと(混合診療)、すべて自費での支払いになる点にも注意しましょう。

自費診療になる検査の例は以下のとおりです。

  • 感染症検査
  • 一般精液検査
  • AMH測定

自費診療の費用は医療機関によって異なるため、事前にホームページなどで費用を確認しておくと安心です。

出典:
不妊治療の保険適用について|獨協医科大学埼玉医療センター
不妊治療Q&A 初診で受診後すぐに保険での治療は可能ですか?|不妊治療保険適用専門サイトFCH
保険診療と保険外診療の併用について|厚生労働省
不妊治療の現状と課題|ファルマシア58巻1号

不妊検査の注意点

まず、検査で異常がないことと妊娠できることを結びつけて考える人も多いですが、不妊検査は不妊の原因を見つけるのが目的であり、妊娠できると判断するものではないことに注意しましょう。

また、不妊検査の検査を受けても、すべての異常が見つかるとは限らない点に注意が必要です。

6大検査では、子宮筋腫や子宮内膜症を発見できないケースがあります。

これらを精度高く発見できるのは腹腔鏡・子宮鏡検査ですが、ほとんどの医療機関で、体外受精を3回行っても妊娠しない場合に初めて実施されるのが現状です。

産婦人科では、設備の関係で腹腔鏡検査の対応ができなくても開業できるため、必要な検査を受けられずに病気の発見が遅れるケースが多くあります。

不妊検査を受けるのであれば、一般の婦人科よりも不妊治療に精通した医療機関を選択することをおすすめします。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、子宮の状態をしっかり確認できる腹腔鏡・子宮鏡検査を実施している医療機関を紹介できます。不妊症かもしれないと悩んでいて病院選びで迷いたくない方は、お気軽にご相談くださいね。

不妊治療はせず、不妊検査だけ行うことはできる?

「不妊治療はせずに、不妊検査だけしたい」「卵管造影検査だけしたい」とYahoo!知恵袋などで相談する人が見受けられます。

また、「婦人科検診を毎年受けているけれど、不妊検査とは異なるのか」という疑問を持つ方もいます。

ここからは、不妊検査と混同されやすい婦人科検診やブライダルチェックについても触れつつ、不妊治療をせずに不妊検査だけ行えるのかを詳しく解説します。

不妊治療をせずに不妊検査を受けられる

不妊治療を行わなくても不妊検査を受けられるケースはあります。ただし医療機関によって対応は異なり、検査のみでは断られる場合もあるため、事前の確認が必要です。

また、歳を重ねると妊娠率が低下する恐れがあるため、子供は欲しいけれど不妊症の可能性があるのであれば、早めに不妊治療を前提とした検査を検討するのをおすすめします。

出典:生殖医療Q&A Q22. 女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?|日本生殖医学会

婦人科検診と不妊検査の違いとは?

婦人科検診は、子宮がんや乳がんなどの早期発見を目的に行うものであり、不妊の原因を探る不妊検査とは目的が異なります。

もちろん婦人科検診が、不妊の原因となる子宮がんや卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫などの発見につながることも多いです。

とはいえ、検診はあくまでも病気の発見を目的としており、不妊検査を兼ね備えているわけではない点に注意しましょう。

妊娠しやすくなるといわれる卵管造影検査とは?

卵管造影検査は、子宮と卵巣をつなげている卵管に子宮内から造影剤を流し入れて、子宮の形や卵管の通過状態、卵管周囲や骨盤内の癒着を確認するための検査です。

とても細い卵管の状態をはっきりと確認できるため、超音波検査より精度が高いといわれています。

また、卵管に造影剤を流し込む際に詰まっていた卵管の通りがよくなることで、検査後数カ月は妊娠しやすくなるという治療面での効果も期待できる検査です。

ほかの検査を受けずに卵管造影検査を単独で受けたいと考える人も多いようです。

しかし、ほかの不妊検査と合わせて多角的に不妊の原因を探る必要がある点から、単独での検査を受けつけていない医療機関が多いことに留意しましょう。

次に、卵管造影検査における注意点をまとめました。

  • クラミジアの感染がない、もしある場合は完治していることが必要
  • 月経終了後から排卵前までに検査を行うため、受精卵が被曝しないように、月経が始まってから検査が終了するまでは必ず避妊すること
  • ごくまれに造影剤によるアレルギー症状が出る場合がある

特にクラミジアは子宮頸管に感染し、卵管造影を行うことで感染を拡大させる恐れがあるため、特に注意が必要です。

出典:
生殖医療Q&A Q7.不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?1)女性側 2)男性側|日本生殖医学会
子宮卵管造影|慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイト

独身でも不妊検査だけできる?

昨今、不妊検査だけしたいと考える独身の人も増えてきました。

医療機関によっては不妊になりうる異常を特定するスクリーニング検査を受けられる場合があります。ただし、治療を目的とした検査ではないため、自費扱いになります。

参考:ブライダルチェックと不妊検査の違い

ブライダルチェックと不妊治療を混同する人が多いですが、これらは目的が異なります。

ブライダルチェック甲状腺の異常、糖尿病、子宮・卵巣の病気、性感染症など、妊娠や出産に影響を及ぼす婦人科系に病気の有無について調べる検査
不妊治療妊娠を妨げている原因について調べる検査

ブライダルチェックは婦人科系の病気全般や妊娠中に治療が必要となる病気がないか確認するもの、不妊治療は不妊の原因を調べるものと考えましょう。

また、ブライダルチェックはすべて自費診療で行われているため、医療機関によって費用がばらつきがあり、2万〜4万円ほどかかります。

不妊検査だけ行う場合の費用感は?

不妊検査だけをしたい場合、費用はどれほどか気になりますよね。異常が見つからない場合は保険が適用されないため、負担額が高額になる可能性もあります。

ここからは、不妊検査だけを行う際の費用感などを解説します。

不妊治療を行わない場合はすべて自費になる

不妊治療は行わず不妊検査だけ行う際は、異常が見つからない場合は「検診」と同じ扱いで、自費診療になります。

保険は病気や怪我の治療のみに適用されることから、不妊症と診断されていないときの不妊検査は自費で行うと押さえておきましょう。

病気が見つかり、病気の治療に移った段階で、不妊治療でなくても保険が適用されます。

不妊検査の費用の目安

次に、不妊検査の費用の目安を表にまとめました。すべて自費で支払う金額を記載しています。

性別検査名費用(目安)
女性経膣超音波検査3,000~5,000円
頸管粘液検査1,000円
フーナーテスト1,000円
子宮卵管造影検査30,000円
AMH測定7,000円
男性一般精液検査3,000~5,000円

自費診療費用は医療機関ごとに自由に設定されているため、ホームページなどで確認しておきましょう。

都道府県や市町村によっては不妊検査の費用が助成される場合がある

地域によっては不妊検査等助成事業が行われており、検査にかかった費用の一部を保険適用・自費診療問わず助成してもらえる場合があります。

住んでいる都道府県や市町村のホームページで、該当する事業が行われているかや、検査を実施している医療機関などを確認してみてくださいね。

基本的な条件は以下のとおりです。要件の詳細は都道府県や市町村によって異なる場合があります。

例として、東京都の助成金制度の条件をまとめました。

  • 検査開始日までに法律婚又は事実婚の関係にある
  • 検査開始日における妻の年齢が40歳未満
  • 助成対象期間内に医療機関において夫婦ともに助成対象の検査を受けている
  • 夫婦のどちらかが都内に継続して住民登録を行っている

ほかにも、精液検査、AMH検査を必須としている都道府県もあるため、受けるべき検査項目も確認しておきましょう。

不妊の原因は男女どちらにもある可能性があります。夫婦そろって不妊検査に行くことをおすすめします。

出典:不妊検査等助成事業の概要|東京都

不妊検査だけ希望する場合、どこでできる?

卵管造影検査や腹腔鏡・子宮鏡検査以外の検査は、基本的にどこの婦人科でも受けられます

ただし、不妊検査のみでは診療を断られるケースもありますので、一度受診予定の医療機関に確認することをおすすめします。

また男性は、夫婦で受診すれば婦人科でも検査を受けられる場合がほとんどですが、単独での検査は受けつけていない可能性があります。

泌尿器科では精液検査などを受けられますので、近くの泌尿器科に問い合わせてみるとよいでしょう。

「不妊症かもしれない」と感じたら専門家にご相談を◎

この記事では、不妊検査の流れや費用面での疑問などを解説しました。

保険は治療を行う場合に適用されるため、不妊治療を行わずに検査を受けた場合は自費での扱いになると考えましょう。

また、医療機関によって対応している検査が異なりますので、妊活のプロにおすすめの医療機関を紹介してもらうのをおすすめします。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、腹腔鏡・子宮鏡検査を実施している医療機関を紹介できるため、不妊の原因である子宮内膜症や子宮筋腫などの病気を早期に発見できる可能性が高まります。

富山に店舗がありますが、オンラインでも相談を受けつけています。

今すぐ病院での不妊治療を考えていなくても、妊娠しやすい体作りをしたいと考えている方は、ぜひ1度お問い合わせくださいね。

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