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高温期が短い原因は?排卵や妊娠への影響や改善する方法を紹介

この記事を監修した人

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師
戸口 瑞之
漢方薬房こうのとり 代表

基礎体温を測っていて、「高温期が短い」ことで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。妊娠を望む場合、高温期が短いとどのような影響があるのか不安ですよね。

本記事では、高温期が短い原因や排卵・妊娠への影響、改善方法について解説します。

何日以下で「高温期が短い」と判断する?

個人差はありますが、高温期はおよそ12~14日間続きます。そのため、10日未満であれば、「高温期が短い」状態といえます。

高温期は、排卵から次の月経がくるまでの期間です。

女性の基礎体温は、通常、低温が続く「低温期」と高温が続く「高温期」の二相性を示します。低温期と高温期は約1カ月サイクルで繰り返しています。

月経の開始は低温期です。2週間低温期が続いたあと、排卵が起こります。排卵が起こると体温は上昇し、次の月経が始まるまでの約2週間が高温期です。排卵後に妊娠が成立しなかった場合には子宮内膜ははがれ落ち排出され、次の月経が始まります。

基礎体温を毎日測ることで妊娠のタイミングだけでなく、身体の不調や病気の可能性が分かることがあります。

高温期が短いことによる影響

基礎体温は、高温期と低温期の期間が一定で二相性を示すのが正常の状態です。これは排卵が起こっている証拠でもあります。高温期が極端に短かったり長かったりする場合や、二相に分かれず一相性を示す場合は何らかの病気や問題を疑いましょう。

高温期が短い原因として、黄体機能不全が挙げられます。黄体機能不全は、黄体から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが正常に分泌されない病気です。これらのホルモンは妊娠に不可欠のものであり、黄体機能不全は不妊・不正性器出血・習慣性流産などの原因になる可能性があります。

また、低温期と高温期が一定の周期で繰り返されず、基礎体温のグラフを付けると線がガタガタになる方がいます。この場合に疑われるのが、月経があっても排卵していない「無排卵月経」です。放置しておくと不妊やほかの病気の原因となるため、注意しましょう。

もちろん、生活習慣や生活リズムの乱れによって基礎体温が一定でない場合もあります。また、測り方や体調によって誤差が生じることもあります。毎日の基礎体温に一喜一憂せず、長期で確認する必要があります。

高温期が短い人でも自然妊娠できる?

高温期が短い人でも自然妊娠できる可能性はあります。しかし、黄体機能に異常があると着床の妨げになったり流産の原因になったりするため、妊娠の可能性が低下してしまいます。

そもそも、不妊の原因としてはさまざまな原因が挙げられます。不妊の原因が女性だけにあるわけではありません。その割合は大きく分けて、3分の1が女性、3分の1が男性、3分の1が両者によるものといわれています。

また、診断によっても原因が分からない不妊もあります。不妊症の約10%が、このような原因不明不妊です。さらに、加齢の影響もあり男女ともに妊娠の確率は35歳を超えると低下します。近年の晩婚化により、年齢の影響を含む原因不明不妊は増加しています。

すなわち、高温期の短さだけが不妊の原因というわけではないと考えられます。妊娠を希望していて不安があったり思い当たることがあれば、専門家に相談しましょう。

出典:不妊症|慶応義塾大学病院

高温期が短い原因は?

高温期の日数は、「卵子の質」に関係します。質の良い卵子とは、卵子の発育状態が良く、染色体が正常である状態の卵子のことです。 卵子の中には発育が未熟なものや、染色体の本数や構造に異常があるものがあるため、これらに該当しないものを質が良いと見なします。

質の低下した卵子は、途中で成長が止まってしまうため着床に至りません。そのため、子宮内膜はすぐにはがれ落ち、月経となります。その結果、黄体期にあたる高温期は短くなってしまいます。

卵子の質が低下する原因として、加齢が挙げられます。加齢に伴い卵子の数が減っていくだけでなく、卵子は卵巣内でさまざまなストレスにさらされ続けます。その結果、卵子の発育不良や染色体異常が起こり、質の低下につながるのです。

また、ストレスや生活環境の乱れによっても卵子の質は低下します。女性は100~200万個の卵子を持って生まれ、その後卵子が新しく作られることはありません。そのため、現在卵巣にある卵子の質をこれ以上下げないこと、卵子が減数分裂をするときにできるだけ条件を良くすることが重要になります。

出典:Q10. 卵子の質、胚の質とはどういう意味ですか?|一般社団法人 日本受精着床学会

高温期が短い人にはどんな治療法・改善策がある?

高温期が短い場合、早めの改善が求められます。食事などの生活改善でお金をかけずに体質改善する方法や、サプリメントを服用する方法があります。また、手を出しやすく効果が期待できる方法として漢方薬もおすすめです。

ここで、改善方法や治療方法について詳しく説明します。

生活習慣の改善

運動不足や栄養不足、ストレスによって卵子の質が下がり、高温期が短くなってしまう可能性があります。そのため、卵子の質を下げないために以下のことに気をつけましょう。

  • 適度な運動をする
  • 適度な入浴で温まる
  • ストレスを溜めない

適度な運動や入浴によって身体を温めることで、卵胞の発育が良くなります。激しすぎる運動や熱すぎるお湯での入浴は逆効果のため控えましょう。また、精神的な安定やリラックスは、卵子の質を下げないために大切です。自分なりのストレス解消法を見つけてくださいね。

サプリメントを飲む

卵子の質を下げないようにするために、普段の食事に加えて、下記のようなサプリメントを摂取して栄養バランスを整えることも有用です。サプリメントは薬局やドラッグストアで購入することができるため、手軽に始められますね。

  • ビタミンB・C・D・E
  • コエンザイムQ10
  • カルニチン
  • 微量元素・亜鉛・リン酸など
  • レスベラトロール

微量元素・亜鉛・リン酸はレバーや野菜などの食物からも摂取できます。また、レスベラトロールはポリフェノールの一種で、ブドウの皮やピーナッツの薄皮などに含まれています。

薬物治療

高温期が短い場合、黄体機能不全の可能性があります。黄体機能不全の診断が出た場合、以下のような治療がおこなわれると考えられます。

  • プロゲステロン補充療法
  • ホルモンバランスの調整
  • 原因疾患の治療

黄体ホルモンであるプロゲステロンを補充するために、排卵後にプロゲステロンを内服薬や注射で投与するのがプロゲステロン補充療法です。

黄体機能不全には卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)・性腺刺激ホルモン(GnRH)といったホルモンが関与しています。これらのバランスを整えることで症状が改善することがあります。

さらに、黄体機能不全の原因として高プロラクチン血症や甲状腺機能障害などが挙げられます。これらの原因疾患を治療することで、症状の改善につながるでしょう。

出典:黄体機能不全[私の治療]|日本医事新報社

漢方

「薬は副作用が怖い」という方は、漢方薬でしたら副作用が少なく安心して服用できます。漢方薬で血流を良くすることで、栄養を卵巣にも行きわたらせることができます。

よく使われる漢方薬は以下のとおりです。

  • 桂枝伏苓丸
  • 加味逍遥散
  • 温経湯

桂枝茯苓丸は滞った血の巡りを正常化する効果のある漢方薬です。生理痛や生理不順、生理周期にともなう心身の不調などの婦人科系疾患によく用いられます。

加味逍遥散は気のめぐりを正常化し、血流を全身にめぐらせることで女性特有の不調を改善する漢方薬です。不眠症やホルモンバランスの乱れによるイライラにも効果的であるため、ストレスが減ることで症状が改善する可能性があります。

温経湯は月経不順や月経困難症、更年期障害などの婦人科系疾患によく使用されます。また、全身の状態をよくすることを期待して不妊症にも用いられる漢方薬です。

これらの漢方薬は一般用医薬品として薬局やドラッグストアで購入できるため、病院に行かなくても気軽に試せます。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、妊活に関する漢方の専門家が相談に乗ります。遠方の場合は、オンライン相談も可能であるため、漢方薬を試してみたい方は問い合わせてみてくださいね。

出典:
ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A|ツムラ
ツムラ漢方加味逍遙散エキス顆粒|ツムラ
温経湯(ウンケイトウ)|ツムラ

【口コミ】「高温期が短かったけれど妊娠した」という人の体験談

ここまで、高温期が短い原因や改善方法について解説してきました。しかし、「高温期が短いと妊娠できないのではないか」と不安に思う方もいますよね。そこで、X(旧Twitter)から「高温期が短かったけれど妊娠した」という実際の声を集めました。

高温期が短い原因1

ホルモン補充をすることで妊娠に至った事例です。

高温期が短い原因2

高温期が短くても自然妊娠したそうです。

高温期が短い原因3

高温期が短く、妊娠後に漢方薬を飲み続けていたそうです。

高温期が短くても、妊娠の可能性はあります。しかし、妊娠率を向上するためには体質改善や漢方薬など何らかの方法を試すことがおすすめです。

高温期が短いことに関するよくある質問

基礎体温を測っていると、気になるトラブルに出くわすこともあります。そこで、よくある質問をまとめたので参考にしてください。

基礎体温が低くても妊娠できる?

生活習慣などが原因で基礎体温が低く、高温期でも低い場合があります。それでも子宮や卵巣の機能が働いていれば、妊娠は可能です。

通常は高温期と低温期の二相性を示す基礎体温ですが、妊娠すると基礎体温は低温期に入らず高温期を維持します。しかし、低温期と高温期の差は0.3~0.6度ほどしかありません。そのため、もともと基礎体温が低い人は高温期が続いているのかどうか分かりづらいことがあります。

もし「低温期が続いているけど生理がこない」ということがあれば、念のため妊娠検査薬を使ってみるとよいでしょう。

高温期が何日続いたら妊娠確定?

妊娠していない場合は、高温期が12〜14日続くのが一般的です。排卵後の高温期が15日以上続いている場合には、妊娠した可能性があります。もし妊娠していれば、胎盤が完成する14週目ごろまで、その高温期は続きます。

月経周期には個人差があるため、15日を過ぎたからといって必ず妊娠しているというわけではありません。高温期が続いたら妊娠検査薬を試したり産婦人科を受診したりしてみましょう。もし妊娠でなければ、ほかの病気が原因で体温が高い状態になっている可能性もあります。

高温期に生理はくる?

黄体ホルモンであるプロゲステロンは、体温を上げる作用があります。生理がくるタイミングではプロゲステロンの分泌は少なくなるため、高温期に生理がくることはほとんどありません。高温期の出血は、生理ではなく不正出血の可能性があります。

高温期の不正出血は、婦人科系疾患によるものかもしれません。以下のような疾患があると、不正出血の可能性があります。

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん)
  • クラミジア頸管炎
  • 外陰部のかぶれ

これらの疾患だった場合、早期発見が大切になるため、早めに受診しましょう。

また、妊娠による出血の可能性もあります。「着床出血」と呼ばれ、排卵日から生理予定日ごろに起こることがあります。妊娠に心当たりがある場合は、検査をしてみましょう。

高温期が短いとお悩みなら、漢方薬局「こうのとり」に気軽にご相談ください◎

高温期が短いまま放置すると、妊娠のチャンスを逃してしまう可能性があります。また、ほかの病気が隠れていることもあるため、何らかの改善や治療をすることをおすすめします。

高温期が短く妊娠を希望している方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。副作用が少なく病院に受診しなくても服用できます。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、妊活や女性特有の症状に詳しい専門家が相談に乗ります。ヒアリングをする中でその人に合った漢方薬を提案するため、効率よく症状の改善が期待できます。

お近くの方は店舗でご相談していただけますし、遠方の方はオンラインでも相談を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

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