冷え性や下痢、腹痛、手足のしびれなど、寒さに関連した不調に悩んでいませんか?
漢方薬「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」は、こうした冷えに伴うさまざまな症状を改善する処方として、古くから用いられてきました。
この記事では、当帰四逆加呉茱萸生姜湯の基本的な効能や構成生薬の働きに加えて、妊活との関係性やホルモンバランスへの影響についてもわかりやすく解説します。「妊活中にできることを増やしたい」「体質を根本から見直したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の主な効果
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、漢方医学において「冷え」に起因するさまざまな不調に対して用いられてきた処方です。古くから虚弱体質の改善や血行促進を目的に使われており、妊活との関係でも注目されています。
ここでは、代表的な3つの効果について紹介します。
冷えに関連する諸症状の改善
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、体を内側から温める処方であり、冷えに起因するさまざまな不調の緩和に効果が期待されます。
具体的には、以下のような症状に対して用いられます。
- 四肢の冷え(特に手足の先が冷たくなる)
- しもやけ
- 寒さによる腹痛や下痢
- 月経時の冷えとそれに伴う腹痛
- 冷えのぼせ(手足は冷たいのに顔だけがほてる)
- 顔色が青白い、唇が紫がかるなどの末梢循環不良の兆候
これらの症状は、いずれも「冷え」を原因とする血行不良や体内のエネルギー(気血)の不足・停滞によって引き起こされると漢方では考えられています。

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虚弱体質の改善
慢性的に疲れやすい、風邪をひきやすい、胃腸が弱いといった虚弱傾向のある方にも、この漢方薬は用いられます。血を補い体を温めるトウキや、内臓の機能を整えるサイシン(細辛)などの作用により、全身状態の底上げが期待できます。虚弱による冷えを根本から改善するため、体質を整えたい妊活中の方にとっても選択肢となり得ます。
血行不良による不調の緩和
冷えや虚弱に伴う血流の滞りが原因で生じるさまざまな不調(たとえば月経痛、腰痛、しびれ感、むくみ、下腹部の違和感など)にも効果が期待されます。
漢方では、血の巡りが悪い「瘀血(オケツ)」の状態を整えることが健康維持や妊娠に必要だとされており、この処方はそうした瘀血の改善にも役立ちます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の生薬ごとの働き
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の効果について紹介しましたが、その効果は、10種の生薬によってもたらされています。
以下に、それぞれの役割をまとめました。
生薬名 | よみがな | 主な働き |
---|---|---|
当帰 | トウキ | 血を補い巡らせ、冷えによる痛みや月経不順を改善する |
桂皮 | ケイヒ | 血行を促進し、体を温める |
芍薬 | シャクヤク | 筋肉の緊張を和らげ、腹痛や月経痛を改善する |
川芎 | センキュウ | 血行を良くし、頭痛や冷えを緩和する |
甘草 | カンゾウ | 生薬間の調整役。痛みをやわらげる作用も |
木通 | モクツウ | 利尿を促進し、むくみや水分代謝の改善に寄与する |
細辛 | サイシン | 寒さによる痛みや鼻炎、しもやけに用いられる |
呉茱萸 | ゴシュユ | 頭痛・下腹部痛などの冷えによる不調に対応 |
生姜 | ショウキョウ | 胃腸を温め、消化機能を助ける |
大棗 | タイソウ | 胃腸を調え、他の生薬の吸収を助ける。精神安定作用もあり |
これらの生薬がバランスよく配合されることで、単一の症状ではなく冷えを起因とした複合的な不調に対応する処方となっています。
妊活をはじめ、冷えによる体調不良に悩む方にとって、体質や状態に合わせた生薬の組み合わせは重要な要素となります。
なぜ当帰四逆加呉茱萸生姜湯は不妊にも有効?
不妊の一因として「冷え」が関与しているケースは少なくありません。特に女性の体は冷えに敏感であり、子宮や卵巣の働きにも影響を及ぼします。当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、体を深部から温め、巡りを整えることで、妊娠を目指す体づくりに貢献すると考えられています。
もう少し詳しく説明します。
冷えによる血流低下を改善する
冷えが続くと、末梢血管が収縮し、子宮や卵巣など骨盤内臓器への血流が滞りがちになります。この状態では、子宮内膜が薄くなったり、ホルモンが届きづらくなったりするなど、妊娠に適した状態が保ちにくくなります。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、体表と深部のどちらにも働きかけて血流を促す生薬が配合されており、冷えを原因とする血流障害の改善に有用です。
骨盤内の巡りが整うことで子宮機能が高まる
骨盤内の血流が良くなることで、子宮や卵巣への栄養供給やホルモン伝達が円滑になり、子宮機能の向上が期待できます。
また、月経痛や月経不順が冷えに伴って起きている場合も、巡りを改善することで緩和されることがあります。これにより、妊娠に適したリズムや環境が整いやすくなります。
ホルモンバランスの乱れを助ける
漢方の考え方では、「冷え」は気血の巡りを乱し、内分泌系にも影響を及ぼすとされます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯には、ホルモン分泌を調整する視点から用いられる生薬も含まれており、結果として自律神経やホルモンバランスの安定にもつながる可能性があります。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯はダイエットにも効果的?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、一般的に「痩せ薬」や「脂肪燃焼系漢方」として処方されることは多くありませんが、体質改善の一環として結果的に痩せやすくなるケースはあります。
この漢方は、冷えによる代謝低下や胃腸機能の低下を改善し、内臓の働きを整えることで体の巡りを良くする処方です。特に、以下のような「虚寒タイプ」の方には、間接的に体重減少や代謝改善に役立つことがあります。
- 体が冷えてむくみやすい
- お腹を下しやすい
- 疲れやすいといった
ただし、防風通聖散などのように脂肪を直接的に分解・排出する働きはないため、いわゆる「肥満治療」や「積極的な減量目的」で使用されるものではありません。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯の効果的な飲み方
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、冷えを改善し、妊活における体質の土台を整える漢方薬です。とはいえ、ただ漫然と服用するだけでは、その効果を十分に発揮できない場合もあります。飲む量やタイミング、継続の仕方を適切に調整することが、体調の変化を感じるためのカギとなります。
この章では、妊活中の方が当帰四逆加呉茱萸生姜湯を効果的に活用するためのポイントを3つの視点から解説します。
基本の用法は?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、通常1日2〜3回、食前または食間に服用するのが一般的です。空腹時に飲むことで、吸収が良くなり、生薬の働きをよりスムーズに引き出せます。ただし、体質や体調によっては医師や薬剤師の判断で服用回数を調整することもあります。
特に妊活中の方は、基礎体温や月経周期の変化も参考にしながら、周期に応じたタイミングを相談のうえで決めるとよいでしょう。
どれくらいで効果が現れる?
漢方薬は、即効性よりも体質の根本改善を目的とした中長期的なアプローチが基本です。冷えの程度や体質にもよりますが、早い方で1〜2週間、一般的には1〜3カ月程度で徐々に変化を感じ始めるケースが多いとされます。
たとえば、「手足の冷えが和らいできた」「月経時の冷えや痛みが軽くなった」などの体感が出始めたら、体質が整いつつあるサインです。途中でやめてしまわず、じっくり続けることが重要です。
継続して飲み続けても大丈夫?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、長期間にわたり継続しても比較的安全性が高い漢方薬とされています。ただし、「冷え」が軽減された後も漫然と飲み続けるのは避け、体質の変化を見ながら医療機関や薬局での定期的なチェックを受けることが望ましいです。
また、妊娠が判明した場合は、念のため主治医に相談のうえ、継続可否を判断しましょう。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯に副作用はある?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、比較的安全性の高い漢方薬とされていますが、すべての人にとって完全に副作用がないわけではありません。特に体質や体調に合っていない場合、胃の不快感や下痢、発疹などの症状が現れることもあります。
また、生薬の一部には刺激性の成分も含まれるため、空腹時に服用すると胃に違和感を覚える方もいます。服用中に体調の変化を感じた場合は、すぐに使用を中止し、専門家に相談しましょう。
特に妊活中は、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、自己判断での長期服用は避け、信頼できる漢方薬局や医師のもとで処方してもらうことが大切です。
補足:当帰芍薬散などほかの漢方との飲み合わせについて
当帰四逆加呉茱萸生姜湯と、同じく妊活で使われることの多い当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)や加味逍遥散(カミショウヨウサン)などの漢方薬を併用したいと考える方もいます。
しかし、生薬の成分が重複することが多いため、自己判断での併用は控えるべきです。たとえば、いずれにも当帰(トウキ)や芍薬(シャクヤク)が含まれるため、過剰摂取となるリスクも否定できません。
妊活では体質に応じて処方を微調整する必要があるため、漢方の専門家に現在の体調や目的を伝え、必要な場合は処方を一本化するか、時期を分けて使うことが推奨されます。
【FAQ】当帰四逆加呉茱萸生姜湯の効果に関するよくある質問
ここでは、当帰四逆加呉茱萸生姜湯について、よくある質問に対して丁寧に解説していきます。
ピルを服用していても飲んでよい?
ピル(低用量経口避妊薬)との併用は原則として避けたほうがよいとされています。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯はホルモンバランスや血流に働きかける作用を持つため、ピルの効果に影響を与える可能性があるからです。
併用したい場合は、医師や薬剤師に必ず相談し、慎重に判断してください。
妊婦でも飲める?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、妊娠中の使用に関して安全性が確立されていません。特に初期〜中期の妊娠中は、子宮収縮を促す可能性のある生薬が含まれているため、自己判断での服用は避けましょう。
妊娠中の冷えなどに悩んでいる場合は、妊婦でも使用できる別の漢方薬を専門家に相談するのが安心です。
長期間飲み続けても問題ない?
長期間の連用は体質に合っていれば問題ない場合もありますが、体調や季節、生活習慣の変化により合わなくなるケースもあります。
特に妊活中は、周期や体調によって処方を調整することもあるため、定期的に体調のチェックを受けながら使うのが理想的です。
妊活漢方のことなら「漢方薬房こうのとり」にご相談ください◎
当帰四逆加呉茱萸生姜湯のように、冷えやホルモンバランスを整える漢方薬は、妊活において大切な「体の土台づくり」を支える選択肢の1つです。
特にこの処方は、臨床の現場では「しもやけ」の改善に効果を感じられたという報告も多く、実際に妊活中の方が「こうのとり漢方」と併用し、毎年しもやけの改善を実感されている例もあります。
とはいえ、冷えやホルモンバランスを整えることは妊活の大切な1歩ではあるものの、それだけで妊娠につながるとは限りません。年齢や体質、生活習慣、パートナーの体の状態など、さまざまな条件が重なり合って妊娠が成立するため、1つの対策だけで結果が出るとは限らないのです。
漢方薬房こうのとりでは、2022年から見直しを重ね、2023年に新たな処方体系に進化した「こうのとり漢方」を導入。2023年7月1日から2025年6月30日までの2年間で、この新しい漢方を継続的に服用された192人のうち、
- 半年以内に妊娠判定陽性:103人(53.64%)
- 1年以内に妊娠判定陽性:138人(71.87%)
- 1年半以内に妊娠判定陽性:162人(84.37%)
- 2年以内に妊娠判定陽性:171人(89.06%)
という結果が出ています(※当店集計による)。この結果は、国内でも高水準であると自負しています。
その背景には、女性だけでなく男性不妊にも対応していることが挙げられます。
たとえば、精子の運動率が42%未満の「精子無力症」と診断された方でも、「こうのとり漢方」と生活習慣の見直しを併用することで、2.5カ月以内に80%以上に改善したという報告が多数寄せられています。
また、50歳で初産を迎えられた方の事例もあり、年齢にとらわれず妊娠を目指す方々からご相談をいただいています。
費用面でも、多くの方が無理のない範囲で始められています。
たとえば、
- 20代・2人目不妊の方:1種類の漢方で1万円台前半
- 30代・仕事が比較的落ち着いている方:2種類で2万円台後半
- 40代・多忙な方や残業が多い方:3種類で4万円台前半
というのがご相談者の大半を占めています。
旧処方(桃福宝など)に比べ、3〜4割ほど価格を抑えつつ、結果が出るまでの期間も短縮できています(80%以上の達成が半年早いという傾向あり)。
「自分の体質に合った漢方がわからない」「いろいろ試しても結果が出ない」とお悩みの方こそ、ぜひ一度「漢方薬房こうのとり」へご相談ください。妊活を専門とする漢方薬剤師が在籍し、女性特有の不安や悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングを行っています。オンライン相談にも対応しておりますので、遠方の方でも安心してご利用いただけます。
どうしても結果を出したい方へ。私たちがその1歩を、全力でサポートいたします。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
