「高齢出産しなきゃよかった」と後悔……実際に体験した人に多い理由とは

「高齢出産しなきゃよかった」と後悔……実際に体験した人に多い理由とは

この記事を監修した人

戸口 瑞之

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師

戸口 瑞之

漢方薬房こうのとり代表

元富山総合薬局代表。現漢方薬房こうのとり代表・管理薬剤師 / 現京都薬科大学特命教授。 飲む量の加減のみ必要で万人に合う現代の中国漢方(中医)に大学病院時代から36年携わる。 漢方薬房こうのとりでは、直近3年で100人以上の方が目標を達成されています。

「高齢出産しなきゃよかった」と感じた瞬間に、自分を責める必要はありません。

また、そういった声を見聞きし、子どもが欲しい気持ちとの葛藤が生まれることも、ごく自然なことです。

この記事では、後悔の言葉の背景にある現実と、高齢出産を経験した人が直面する具体的な困難を率直にまとめます。

一人で抱え込む前に、読んでみてください。

「高齢出産しなきゃよかった」という綺麗事ではない本音

「産んでよかった」は嘘ではありません。ただ、その言葉の隣に「こんなに大変だとは思わなかった」という本音が静かに存在することも、また事実です。

知恵袋の相談スレッドや匿名ブログには、体の疲れが抜けない、子どもの将来を考えると老後の不安が重なる、職場や子育てコミュニティでの孤独感が消えない——そうした声が、今日も投稿され続けています。

こうした後悔の言葉は、高齢出産という選択への全否定ではなく、現実の重さに正直になった結果として受け止めるべきものです。

厚生労働省の人口動態統計によると、35歳以上の母親による出産は年々その割合を増やしています。晩婚化や不妊治療の普及を背景に、高齢出産はもはや特別なことではなくなってきています。

それだけに、「産んでよかった」以外の感情を抱える人も増えており、その声がネット上に可視化されるようになりました。

出典:令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省

この記事では、後悔を感じやすい理由を体力・健康・経済・老後介護の観点から取り上げ、同じ経験をした人たちの本音に向き合います。

自分の不安が特別なものではないと知るだけで、少し楽になれることがありますよ。

【実際の声】高齢出産の後に直面する人生の壁

40代での出産後に多くの女性が口にするのは、体力・お金・人間関係という3つの課題です。それぞれが独立した問題ではなく、互いに絡み合いながら日々の生活を圧迫していきます。

産後の体力低下とメンタル不調

40代の産後は、20代・30代と比べて体の回復が遅くなりやすいことが医学的にも知られています。睡眠不足が慢性化するなかで、ホルモンバランスの急激な変化が重なると、産後うつに移行するリスクも高まります。

「妊娠中は常時体調不良、産後も眠気と乳の激痛が続く。基本健康で生きてきたのに身体が不調というのは精神的にも厳しい」という投稿は、多くの高齢出産経験者が共感する言葉です。

また、産後入院を5日間希望したところ夫の事情で4日に短縮せざるをえなかった、という声もあり、本人の回復ペースと家族の都合がかみ合わない現実も浮かび上がります。

https://x.com/n0hhxZoV75D6140/status/2031290551820235171

https://x.com/TAK0KICHI/status/2027140006243119450

https://x.com/meri_881124/status/2006360551925170233

教育費・老後資金・介護費などの経済的重圧

文部科学省の令和5年度調査によると、幼稚園から高校まですべて公立で通わせた場合でも学習費の総額は596万円を超えます。40代で出産した場合、子どもが大学を卒業するころには親は60代後半。

老後資金を積み上げるべき時期に教育費の出費がピークを迎えるという構図になります。

出典:結果の概要-令和5年度子供の学習費調査|文部科学省

「高齢出産はお金があるか、身体が丈夫かどちらかないと詰む」という声は端的です。さらに、所得が高くなるほど保育料の自己負担も増えるという制度上の逆転現象を指摘する声もあり、キャリアを積んだことが経済的なプレッシャーとして返ってくる皮肉も見えます。

https://x.com/esuchan426/status/2052146401233260750

https://x.com/mojapapa2023/status/2052067493909561392

https://x.com/milddays001/status/2044629899366072429

ママ友との世代ギャップによる孤立感

保育園や幼稚園のほかの保護者が10歳以上年下というのは、40代出産では珍しくない状況です。話題の前提が異なることに加え、SNSの使い方や子育て観の違いも重なり、グループに馴染めないまま行事が終わっていく、という経験を持つ人は少なくありません。

「可愛いママ友たちとの年齢差がほぼ親子」「孤立するくらいがちょうどいいという社会不適合者」といった自嘲交じりの声には、笑えない本音が滲んでいます。

孤立が深まると育児の情報共有ルートが途絶え、親自身のストレスが子どもや夫婦関係に向かいやすくなるという悪循環が生まれます。

https://x.com/kishidayuririn/status/2047923498258161814

https://x.com/ukkari_she/status/2035839939607224800

https://x.com/tukunazo/status/1983519011154665510

育児と親の介護が同時に始まる「ダブルケア」の現実

内閣府の調査では、育児を行う人のうち約2.5%が介護も同時に担っています。

40代で出産した場合、子どもがまだ小学生のうちに親が80代を迎えるケースも多く、ダブルケアに直面する確率は相対的に高くなります。

出典:育児と介護のダブルケアの実態に関する調査|内閣府男女共同参画局

「親の介護は金と社会制度で解決する、それが高齢出産夫婦のサバイバル」と割り切りを宣言した投稿は、覚悟の表れである一方、その覚悟を持てる家庭ばかりではないという現実も映しています。

介護の担い手が限られている場合、育児との両立が精神的・体力的に限界を超えるリスクは、認識しておく必要があります。

高齢出産のリスクにかかわる後悔への懸念

子どもの健康への不安は、高齢出産を巡る後悔の中でも特に根深いものです。

ダウン症や発達障害について正確な事実を把握すると、漠然とした恐怖がかなり和らぎます

ダウン症など染色体異常のリスクと高齢出産

ダウン症など染色体異常のリスクと高齢出産

母体年齢が上がるにつれ、ダウン症をはじめとする染色体異常の発生確率が高まることは医学的事実です。

厚生労働省の資料によると、2016年にはダウン症の70%が高齢出産女性から生まれたと推定されています。

ただし、ダウン症の年間予測出生数は約2,200人(出生1万人あたり約22人)とされており、数字の規模感も合わせて理解しておく必要があります。

出典:小児科医からみたNIPTの課題と今後|厚生労働省

不安が強い場合は、NIPTなどの出生前診断を選択肢として主治医に相談する方法があります。

「リスクが上がる」と「障害のある子が生まれる」は同義ではないという点を、まず押さえておきたいところです。

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発達障害と高齢出産に関する誤解

高齢出産と自閉スペクトラム症(ASD)の関連を示す研究はあります。

母親の出産年齢が5年遅くなるごとに自閉症のリスクが18%上昇するという報告がある一方、父親の年齢が10歳上がるごとにリスクが2倍以上になるとも示されています。

つまり「母親の年齢だけが原因」という理解は正確ではなく、父親側の年齢も同様に影響します

発達障害と高齢出産に関する誤解

また、18%という数値は相対リスクであり、もともとの発症率が低いため絶対的な増加幅は限定的です。

発達障害は遺伝的・環境的な要因が複雑に絡み合っており、高齢出産を単独の原因とする根拠はありません

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高齢出産にはリスクや体力的な不安がともなう一方、30代後半・40代ならではの強みが育児に活きる側面も確かにあります

後悔の声と同じくらい、「この年齢で産んでよかった」という実感を語る人がいることも事実です。

精神的・経済的なゆとりが生む育児の安定感

40代で子育てを始めると、20代のころより収入・貯蓄ともに安定しているケースが多くなります。

厚生労働省の2024年国民生活基礎調査によると、世帯主が40〜49歳の世帯の1世帯当たり平均所得は、29歳以下の世帯を大きく上回っています

出典:Ⅱ 各種世帯の所得等の状況|厚生労働省

この経済的な土台があると、習いごとや教育費の選択で過度に迷うことが少なくなります。

また、長年の社会生活で感情のコントロールが身についているため、育児のストレスにも冷静に向き合えるという声は多いです。金銭的なゆとりは育児の選択肢を広げるだけでなく、心のゆとりにもつながります。

キャリアと人生経験が子育てに活きる強み

職場で培った対人スキルや問題解決の経験は、子育ての場面でそのまま活きます。

保育士や学校の先生との連絡、他の保護者とのやり取りでも、社会人経験が長いぶんだけ冷静かつ円滑に動けます。

子どもが困った行動をとったとき、すぐに感情的に反応せず「なぜそうしたのか」を立ち止まって考える習慣も、キャリアの中で鍛えられた視点です。

経験値の高さは、育児の判断が必要な局面でそのまま強みになります。

「高齢だから不安」は、「経験があるから対応できる」と言い換えられるのです。

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これから高齢出産する方は、不安をお一人で抱えずに専門家へ

後悔の声も、よかったという声も、どちらも高齢出産のリアルです。大切なのは、不安を一人で抱えたまま進まないことです。

「高齢出産しなきゃよかった」という言葉の裏には、誰かに話を聞いてほしかったという気持ちが隠れていることが多いです。不安や迷いは、一人で抱え込まず専門家へ相談してみましょう。

監修者

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妊娠・出産に関する相談は、各都道府県が設置する妊娠SOS窓口や不妊専門相談センターを利用できます。電話やメールで対応している窓口も多く、まず連絡してみるだけでも気持ちが楽になることがあります。

出典:性と健康の相談窓口一覧|厚生労働省

漢方薬房こうのとりでは、37年の研鑽をもとに、元気な赤ちゃんを産むための体づくりを漢方の側面からサポートしています。

相談者の90%以上が体の変化を実感しており、子宝漢方では卵子・精子ともに質を上げることを目指しています。実際に、検査値や基礎体温表から質が向上していることが確認できるケースも少なくありません。

高齢出産では、「赤ちゃんが何らかの障害を持って生まれるのではないか」と不安を抱えるご夫婦が多くいらっしゃいます。

しかし、45歳以上のご夫婦でも、漢方薬房こうのとりの子宝漢方を飲みながら体外受精に取り組み、採卵で5day・5AAや5ABといった最上級グレードの受精卵が得られた方は数多くいらっしゃいます。

年齢だけで諦めるのではなく、ご自身の体の状態を整えながら妊活に取り組むという選択肢もあります。年齢による焦りや体力への不安がある方ほど、早めにご相談ください。

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漢方薬房こうのとり編集部

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漢方・妊活・不妊領域の専門スタッフにより構成された編集部。正確で実用的な医療情報を、読者が理解しやすい形で発信することをミッションとしています。

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