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妊活・不妊治療

43歳の妊活とは?自然妊娠の確率や不妊治療の保険適用について紹介

この記事を監修した人

京都薬科大学特命教授 兼 薬剤師
戸口 瑞之
漢方薬房こうのとり 代表

元富山総合薬局代表。現漢方薬房こうのとり代表・管理薬剤師 / 現京都薬科大学特命教授。
飲む量の加減のみ必要で万人に合う現代の中国漢方(中医)に大学病院時代から36年携わる。
漢方薬房こうのとりでは、直近3年で100人以上の方が目標を達成されています。

43歳で妊活を始める方は、妊娠する可能性がどのくらいなのか、不妊治療は保険適用になるのかなど、疑問に思うこともあるでしょう。また、すでに不妊治療をおこなっている方も、43歳になったら保険適用されなくなるのか、ステップダウンしたほうがよいのか気になりますよね。

そこで今回は、43歳での自然妊娠の確率や不妊治療の保険適用について紹介します。43歳での妊活への向き合い方や、実際に妊娠した方の声も紹介するので、参考にしてくださいね。

監修者コメント

実は、43歳以降でも、人工授精なら保険適用できるのです。

 


43歳の妊活で自然妊娠は可能?

43歳でも自然妊娠は可能です。しかし、若年層に比べると妊娠する可能性はかなり低くなってしまいます。初産の場合と経産婦の場合の妊娠率について、確認しましょう。

【初産】43歳の自然妊娠の確率

以下の表は、1年間避妊しないで性交渉をした場合の年代別妊娠確率です。

年齢1年間避妊しないで性交渉をした場合の妊娠確率
20歳~24歳86%
25歳~29歳78%
30歳~34歳63%
35歳~39歳52%
40歳~44歳36%
45歳~49歳5%
50歳以上0%

43歳の妊娠率は36%です。加齢に伴い妊娠率は下がっていくことがわかります。また、一周期あたりの妊娠確率は以下のとおりです。

年齢1周期当たりの妊娠確率
25歳25%~30%
30歳25%~30%
35歳18%
40歳5%
45歳1%

30代前半までは25〜30%で推移していますが、35歳から妊娠の確率は下がり始め、40代では5%を下回ります。

【経産婦】43歳の自然妊娠の確率

経産婦の場合、初産に比べて妊娠率は少し高まります。42歳のデータでは、1年間のうちに自然妊娠する確率は初産が約15%なのに対し、経産婦では約19%となります。

また、経産婦は初産に比べて子宮口が開きやすく分娩時間も短いため、身体への負担が少なくなるでしょう。

43歳の不妊治療の成功率

不妊治療の総治療あたりの妊娠率は43歳で約10%です。さらに、妊娠をしても無事に出生できる指標である出生率は約5%となります。総治療あたりの流産率は約45%で、高頻度となります。

妊娠率・出生率は若年層では高く、加齢に伴って低くなります。治療あたりの出生率でみると、32歳ごろまでは約20%の出生率があり、ほぼ一定です。しかし、33歳を超えると徐々に出生率は低くなり(約1%/歳)、37歳からは下降率も急激(約2%/歳)になります。

39歳では治療開始周期あたりの出生率は11.5%ですが、40歳では9.3%、44歳で1.8%と40歳を超えると不妊治療をおこなっても出生率はかなり低くなってしまいます。また、妊娠後の流産率は34歳から徐々に増加し、37歳ごろからは急激に増加します。39歳で30.6%、40歳で33.6%、43歳で49.3%と高頻度です。

出典:日本の不妊治療動向2020-2020年の不妊治療件数は約45万件で、40歳が実施件数・流産数ともにトップ、流産率は36歳で20%超え一気に上昇-|ニッセイ基礎研究所

43歳の不妊治療は諦めるべき?

上記で示したように、43歳になると自然妊娠の確率は下がってしまいます。不妊治療をおこなっても妊娠・出産する可能性は若年層に比べて低いです。

しかし、妊娠の可能性が0ではないため、年齢を理由に初めから子どもを諦める必要はありません

不妊治療だけでなく睡眠や食事などの生活改善をすることで、妊娠しやすい身体作りができます。また、漢方の服用で体質改善をすることによって、妊娠につながる可能性もあるでしょう。43歳だから……と諦めず、医師や専門家に相談してくださいね。


不妊治療の保険適用は43歳以上だとどうなる?

2022年4月から、不妊治療における保険適用範囲が拡大されました。タイミング法・人工授精などの一般不妊治療に加えて、体外受精・顕微授精といった生殖補助医療も保険適用になります。

保険適用になると窓口での負担額は治療費の3割になるため、治療を受けやすくなりますね。

しかし、生殖補助医療を保険適用で受けるには年齢と回数に制限があります。年齢は「治療開始の時点で女性の年齢が43歳未満」であれば保険適用です。また、回数の制限は以下のとおりです。

初めての治療開始時点の女性の年齢回数上限
40歳未満通算6回まで(1子ごと)
40歳以上43歳未満通算3回まで(1子ごと)

つまり、女性が43歳以上で治療を開始すると保険適用外になってしまいます(ただし、詳しくは後述しますが、人工授精については年齢制限がありません)。

さらに、それ以前に治療を始めていても回数の上限があり、何回でも保険診療で治療できるわけではありません。保険適用外になると治療費は高額になる可能性があるため、注意しましょう。

出典:令和4年4月から、不妊治療が保険適用されています。|厚生労働省

不妊治療の保険適用が43歳未満なのはなぜ?

不妊治療が保険適用になるには、「治療開始の時点で女性の年齢が43歳未満」という年齢制限が設けられています。この理由として、以下のような事柄が挙げられます。

  • 生殖補助医療をおこなった場合に43歳では2回に1回以上が流産になる
  • 生産分娩率(1回の治療で出産に至る確率)が30歳代半ば以降徐々に低下し、43歳には50回に1回程度となる
  • 前置胎盤、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群の発症頻度が加齢とともに上昇し、特に妊娠高血圧症候群は43歳以上では30歳の2倍以上のリスクとなる
  • 妊産婦死亡率は、30代半ばでは出産十万件あたり約6件だが、43歳では38件と大幅に増加する

これらの医学的知見や、それまでの特定治療支援事業の利用状況等を踏まえ、年齢制限が43歳未満と定められました。

出典:個別事項(その10) 不妊治療の保険適用(その3)|中央社会保険医療協議会

43歳以上の人工授精は保険適用になる?

人工授精の保険適用に年齢や回数の制限はありません。つまり、43歳以上でも人工授精は保険適用となります。

保険適用での人工授精の場合、自己負担額は1〜2万円程度となるでしょう。診療・検査・薬代で約1万円、人工授精1回で約5,000円です。医療機関によって費用は異なるため、かかりつけの病院に確認してくださいね。

出典:2022年4月から不妊治療が保険適用に。適用条件は?助成金がなくなり負担が増える?|公明党

43歳以上の不妊治療に高額療養費は使える?

高額療養費制度とは、ひと月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合に、自己負担限度額を超えた分があとで払い戻される制度です。高額療養費は保険診療の医療費が対象となるため、自費診療分は高額療養費制度の対象外となります。

タイミング法や人工授精などの一般不妊治療は年齢にかかわらず保険適用となるため、高額療養費が利用できます。

体外受精や顕微授精といった生殖補助医療は、43歳以上だと自費診療になってしまいます。この場合は保険適用外となるため、高額療養費制度を利用できません。

出典:不妊治療の保険適用範囲が拡大!適用範囲や条件、メリットと注意点を解説|太陽生命

保険適用の不妊治療中に43歳になったらどうなる?

生殖補助医療をおこなっている途中で43歳の誕生日を迎えた場合、胚移植術の回数の上限を超えていなくても、次回の治療からは保険適用外となります。43歳になる直前に治療を開始すると1回しか保険適用にならない可能性があるため注意が必要です。

もし体外受精を自費診療でおこなった場合、およそ20万円〜50万円かかります。回数を重ねるとさらに自己負担額は大きくなるでしょう。

自治体によっては、自費診療での不妊治療に対して助成制度を設けているケースがあります。

例えば、埼玉県児玉郡上里町では43歳以降に開始した保険診療対象外の体外受精や顕微授精に対して、1回10万円を限度に助成する制度があります。

自治体によって対象者の年齢に条件がある場合もあるので、お住まいの地域の助成制度をチェックしてくださいね。

出典:
疑義解釈資料の送付について(その1)|厚生労働省保険局医療課
不妊治療費助成事業|上里町

不妊治療の保険適用は43歳以上の男性だとどうなる?

不妊治療が保険適用になる年齢制限は女性に関するものであり、男性には該当しません。そのため、男性では43歳以上でも保険適用になります。

2022年4月より、男性の不妊治療の1つである精巣内精子採取術が保険適用になりました。

さらに、無精子症に対する染色体検査やY染色体微小欠失(AZF)遺伝子検査なども保険診療が可能です。また、以前より保険適用となっていた精索静脈瘤手術も引き続き保険診療となります。

出典:
2022年4月から不妊治療が保険適用に。適用条件は?助成金がなくなり負担が増える?|公明党
「顕微鏡下精巣精子採取術説明書(MD-TESE)」説明書<保険・自費共用>|獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター

43歳の不妊治療の「ステップダウン」とは?

不妊治療におけるステップダウンとは、体外受精から人工授精やタイミング法へ移行、または不妊治療を中断・終結することです。

43歳の不妊治療においてのステップダウンは、年齢的に保険適用外になった場合に検討することが多いでしょう。保険適用外でも体外受精を続けたほうが妊娠の可能性は高いですが、経済的に難しいケースもありますよね。

ステップダウンしたからといって、妊娠の可能性が0になるわけではありません。生活習慣の改善や漢方の服用で体質改善をしながら、その後の妊活について考えてくださいね。

【体験談】43歳で自然妊娠した人や妊活中の人の声

43歳で実際に自然妊娠した人や、妊活中の人の声をSNSから集めました。ぜひ参考にしてくださいね。

43歳妊活1

体質改善を3年間続け、自然妊娠したそうです。

43歳妊活2

43歳で自然妊娠した人がいるようですね。

43歳妊活3

不妊治療をおこなった経験のある人が、2子目は自然妊娠した例です。

43歳妊活4

妊活中の人の声です。43歳の誕生日まで妊活をすると決めているそうですね。

43歳の妊娠には「恥ずかしい」という声がある?

「43歳での妊娠は恥ずかしい」「高齢出産は周りの目が気になる」という方もいるでしょう。

しかし、そのような声を気にして妊活を諦める必要はありません。子どもを授かるということ自体が特別な体験であり、年齢は関係ないという声が多くあります。

そもそも近年の晩婚化に伴い、出産の平均年齢は上昇傾向にあります。

2022(令和4)年の母親の出産時の平均年齢は第1子が30.9歳、第2子が32.9歳、第3子が34.1歳であり、2010(平成22)年と比較すると、第1子は1.0歳、第2子は1.1歳、第3子は0.9歳高くなっています。

30代後半や40代での出産も、現在では珍しくありません。

また、高齢での出産は経済的に余裕があったり、精神的に自立していたりと、メリットも多くあります。出産・子育てを経験している友人も多く、アドバイスを聞けたり助けてもらえたりすることもうれしいポイントです。

周りのネガティブな声は気にせず、自分の希望する道を進んでくださいね。

出典:少子化が進んでいるのはなぜ?|公益財団法人 生命保険文化センター

43歳の妊活で悩んでいる方は専門家へ相談を◎

43歳でも自然妊娠する可能性はあります。また、不妊治療をおこなうとその可能性はさらに高まります。一方で、不妊治療が保険適用になるには年齢や回数の制限があるため、治療費が高額になってしまうかもしれません。

なかなか自然妊娠せず希望が持てない方は、漢方での体質改善をおすすめします。漢方で妊娠しやすい身体を作ることで、子どもを授かる可能性が高まりますよ。

北陸富山の「漢方薬房こうのとり」では、丁寧なカウンセリングをおこない、妊活に効果的な漢方を提案します。漢方を飲んで妊娠したといううれしい声もたくさん届いています。

「漢方薬房こうのとり」に来られる43歳以上の方の割合は、以下の通りです。

  • 42歳11ヶ月までの採卵で、43歳以降も保険適用内で妊活を続ける方が約3割
  • 体外受精からステップダウンし、人工授精と自然妊娠を併用して妊活を続ける方が約3割(人工授精には保険適用に年齢制限がないため、年齢を気にせず取り組まれる方が多いです)
  • 体外受精の保険適用年齢を超えても、体外受精を続けられる方が約4割

過去10年以上にわたり、「漢方薬房こうのとり」に来られた方の中で、最高齢で出産されたのは50歳での初産の方です。この方は48歳で結婚し、富山県内のすべての体外受精施設で門前払いをされました。しかし、諦めることなく「漢方薬房こうのとり」で県外の施設を紹介し、そこで体外受精を行いながら、48歳から「漢方薬房こうのとりの子宝漢方」を1年4ヶ月服用し、妊娠が判明しました。

ほかの43歳以上での出産例も、毎年複数の実績があります。

「漢方薬房こうのとり」では、年齢を理由に妊娠を諦める必要はありません。当店では、卵子の残数が0でない限り、新規の子宝漢方相談をお断りすることはありませんので、安心してご相談ください。

「漢方薬房こうのとりの子宝漢方」では、漢方医学に基づき、以下の妊娠のための5つのポイントを重視しています。

女性卵子の質が良いこと
子宮内膜が着床しやすい柔らかさであること
子宮内膜に着床できる十分な厚さがあること
男性精子の運動率が70%以上であること
精子の数が2000万匹/㎖以上であること

上記の条件を満たせば、高齢であることが大きな障害とはならない結果が多く見られます。「漢方薬房こうのとり」は、高齢の方の実績にも自信を持っていますので、ぜひご相談ください。

直接店舗に来られない方はオンラインでも相談を受け付けていますので、お気軽にご利用くださいね。

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